H.アップマン ノエリャス 復刻版 グラスジャー

サーウィンストン、そしてマグナム46に代表される、名門Habanosブランド「H.Upmann」から、1960年~1980年代前半のガラスジャー入り葉巻「Noellas」が復刻販売されました。限定生産数は5,000です。noellas4以前ブログでもご紹介したH.アップマンのジャーは、マグナム46のセラミックジャーでしたが、これは通常ヴィトラをジャー入りにして限定販売するといったものでした。しかし今回のノエリャスはそれとは異なり、キューバ葉巻の歴史上、遠い過去に実際販売されていた葉巻の、忠実な復刻版と言って良いでしょう。
ジャール(スペイン語読みです)からノエリャスを取り出し、まず火を着ける前に香りを嗅いでみると、実に素晴らしい熟成香がします。工場出荷からまだそれほど時間が経過していないにもかかわらず、これだけの熟成香を放つのは、よほど厳選された良質なタバコ葉を充分に熟成させてから巻いているからでしょう。着火直後は、鮮烈に香ばしい薫りでスモーキングがスタートします。

そして少し燃え進むとH.アップマン特有のラム酒にも似た発酵感が風味に加わり、その後はさらに、ドライチェリーの甘味が加わります。この甘味は燃え進むごとにどんどん増していくようです。
この風味は例えるなら、カシューナッツを噛みながら美味いダークラムを一口飲んだ後、ドライチェリーをほおばっているかのような味わいです。

何より甘さと香ばしさのバランスが絶妙で、それが本当に心地よい葉巻ですね。ボディーは前半ミディアムですが、中盤以降はミディアムフルへと変化します。
私がテイスティングした際は、最後の最後で僅かにえぐみが現れたのが残念でしたが、熟成と共にタンニンの分解が進めば、そういったこともなくなるでしょう。いずれにしても、工場出荷したてでこの素晴らしい風味です。これを熟成させたらどのように変化していくのか、熟成が本当に楽しみな葉巻です。アップマンがお好きな方は、是非ともお試しいただきたい葉巻です。

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