キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp

キューバ産葉巻のオンラインショップ CubanCigar.jp のオフィシャルブログです。

メニュー: 葉巻の保管と熟成 の記事一覧

当店の葉巻保管のこだわりとは?

ウォークインヒュミドールの家具は、全てスパニッシュシダー製
葉巻の保管に最も適した木材スパニッシュシダー、これをウォークインヒュミドールのキャビネット全てに使用しています。日本では材料調達が困難なため、材料調達できる海外で家具を製作して、輸入する方法をとりました。
スパニッシュシダーは名前こそシダーですが、杉の仲間ではなく広葉樹のセンダン科樹木です。同じセンダン科樹木には、高級家具材で知られるマホガニーがあります。
「シダー」という名前は、この木の芳香に由来します。杉に似た良い香りがあり、また腐朽・虫害に対する抵抗性が高いことから長年、葉巻のボックス及びヒュミドールの材料として利用されてきました。
スパニッシュシダーの長所である吸放湿性、腐朽抵抗性などを最大限活かすには、無塗装で使用することが重要です。そこで家具製作の際には塗装面を最小限にとどめ、木の無垢部分を最大限確保するよう努めました。また僅かな塗装面についても、JISで安全性の最高基準であるF☆☆☆☆(フォースター)の塗料を使用しています。これは化学物質による葉巻への悪影響を避けるためです。

ヒュミドール棚 続きを読む…

Posted 2 years, 2 months ago at 10:23 AM.

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夏場の葉巻の温湿度管理

6月に入り、早いところではもうすぐ梅雨入りですね。そこで、これからの季節の葉巻の保管と管理についてお話しします。
夏場の葉巻の大敵は湿気、クーラーによる乾燥そして高温ですが、まず湿度の管理について説明します。

●多湿環境での湿度管理

まず部屋の湿度が70%を超えてしまうような多湿環境の場合です。put-out-the-humidifers2
このような状態でヒュミドール内を湿度70%に保つには、ヒュミドール内の余分な湿度を吸収してやる他ありません。ですので、ヒュミドール内が70%を超えてしまって一向に湿度が下がらないという方は、まずヒュミディファー(加湿器)をヒュミドールから取り出してください。そして、時々はエアコンで部屋を除湿して部屋の湿度を70%よりも低くするようにしてみてください。

それでも、どうしてもヒュミドール内の湿度が70%以下に下がらないようなら、オートマチック湿度調整剤の出番です。この製品は、葉巻用調湿用品の中でも、唯一湿気を吸収してくれる製品です。dty002_boveda
部屋の除湿や加湿器の出し入れなどであれこれ試行錯誤した結果、結局は安定湿度にできなくなるくらいなら、実は最初からこれを入れておいた方が大変簡単で安心ではあります。

●エアコン等による乾燥環境での湿度管理

次に、部屋の湿度が冷房などで比較的低めな環境の場合です。
特に飲食店などでは、夏場はエアコンを効かせているため思いのほか湿度が低くなり、店によっては湿度30%台というところも見かけます。このような環境でヒュミドールを一日に何度も開け閉めすると、常にヒュミドール内は低湿気味となり、葉巻が乾燥して固くなります。

これに対する対策としては二点あります。
一つは湿度調整用品を、ストックしている葉巻量に見合う分きちんと入れること。これは何も専用品を使わないといけないということではなく、ヒュミドール付属の加湿器&精製水でもかまいません。ただしその場合、冬場と違って室温が高いことから過加湿になりやすいため、こまめに湿度を確認するようにしてください。もちろん葉巻調湿用品を使えばかなり管理は簡単になります。
対策の二点目は、一つ目の対策を施したらなるべくヒュミドールを開け閉めしないことです。湿度変化は葉巻の精油成分を発散させてしまいます。

●夏場の葉巻の温度管理

さて次に、温度管理についてです。
葉巻の温度管理は16~18℃がベストです。ですので、もし24時間空調で室温を20℃以下にキープするのをいとわないという方は、是非そうしてください。他には、ワインセラーを利用するのも非常に有効な手段です。(ただしワインセラーは湿度が低めになるため、調湿の工夫が必要です。)
これをしておけば、夏場の高温多湿による葉巻保管の3大リスク「カビ」「タバコシバンムシ」「過加湿」の悩みから開放されて、管理が非常に楽になります。

しかし、皆さんが須くこうすべきかと言えば、普通は夏場に18℃というような低温まで、室温を下げられませんよね。またご家庭などでは、葉巻のためだけに24時間冷房しっぱなしというのも難しいのではないかと思います。

no-direct-sunlightそこで、ベストではないが現実的でベターな解決策は何かというと、まずエアコンを最も多用する部屋にヒュミドールを置いておくことです。(いくら冷房が効いていても、直射日光は厳禁です。)
グラストップヒュミドールやタッパーヒュミドール、ビニルバッグなどをお使いの方は、直射日光が当たっていなくても、光線(熱線)の入射による温度上昇を抑えるために、光を遮るものを必ずかけておいてください。サイズが合えば、断熱材入りのクーラーボックスに丸ごと入れてしまうのも、温度変化を穏やかにするのには有効です。

しかしクーラーボックスに入れたとしても、やはり冷却をしない限りは庫内は数時間で室温と平衝してしまいます。結局、皆さんが一番心配されるのは「25℃~30℃の温度でも葉巻は大丈夫なのか?」という点でしょう。

今回はその疑問にお答えしようと思うのですが、前置きとして……以下は、あくまで私個人の経験に基づきお話しさせていただく内容であり、皆さまの環境で同じ結果となる保証はないということ、このことを良くご理解いただいた上で、一つの参考情報としてお読み下さるようお願いいたします。

結論から言いますと、夏場に室温(25~最大35℃)で葉巻を保管していても、私の場合少なくとも2~3年は全く問題なくストックすることができました。(無論これは、私個人のプライベート用の葉巻の話です。)
なぜ2~3年かと言うと、室温でストックしている葉巻は長期熟成用とは考えていなかったため、大抵の葉巻は1~2年のうちに煙と灰にしてしまったからです。なので、この方法で5年、10年大丈夫かと問われると、私にも分かりません。

では長いもので2~3年、夏場に25~30℃超という室温にさらされて、葉巻の状態はいったいどうなったのでしょうか?
私の感覚では、高めの温度により熟成が加速されたように思います。葉巻の熟成は、気温10℃を割り込むような低温化では進行しませんが、夏の高い気温下での保管は、その逆の状態を促進したようです。

当時から海外のシガーグッズを取り寄せては試していた私が、試行錯誤の末たどり着いたその“ホットな”葉巻の保管方法は、以下の二つです。

1)ボックスシガーはポータブル・ヒュミドールバッグ内で箱ごと保管。
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2)バラの葉巻はデスクトップヒュミドール保管し、オートマチック湿度調整剤のみを入れておく。
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この方法にたどり着くまで、他にもいろいろと試行錯誤はしてみたのです。その試行錯誤の中で、失敗した時に最も受けやすかった洗礼が「白カビ」です。温度的にはカビの増殖に申し分ない条件ですから、ちょっと過加湿になればすぐにカビが生えます。
なので「これでは葉巻をダメにしてしまう…」という危機感からいろいろと試してみた結果、行き着いたのが上記の方法だったのです。(クーラーのない部屋が自室だったために、こんな苦労を…。)

さて上記2方法にたどり着いて以降、白カビの洗礼を受けることはなくなりました。別に上記のアイテムに防かび剤が入っているわけではありません。しかしこれらは、他の調湿用品とは根本的に違う機能で調湿をしているところに、どうもその理由がありそうなのです。

それは何なのかというと、上記2製品は「液体の水は無菌のバッグの中にしか存在せず、液体の水がカビの胞子や菌類に接することがない」という、製品固有のメカニズムにあると思うのです。

当時使用していた高分子ゲル系の調湿用品でも、カビが発生した経験はないのですが、しかし30℃以上という温度内で使用すると、やや放湿しすぎて過加湿になることがありました。この手の製品は、一旦過加湿になったあとは吸湿してくれないようです。(機能的には、湿度70%で放湿が止まる)

中でも最も、この高い室温保管での湿度管理を困難にすると思うのは「オアシス+蒸留水」です。30℃を超える温度下に水入りのヒュミディファーを置いておけば、20℃の時よりもはるかに早く水が蒸発します。これで部屋の湿度が低いならヒュミドールの外へ水蒸気が発散するので、幾分湿度も下がる可能性があるのですが、部屋の湿度が80~90%の状態だとアウトです。どうやっても部屋の湿度以下に湿度が下がることはありません。

three-type-of-humidifiersですので「オアシス+蒸留水」をお使いになっていて、湿度が高くなりすぎるという場合は、まずそのヒュミディファーをヒュミドールから取り出して下さい。あとはクーラーで部屋の湿度を下げてから、再度、湿度管理にリトライするのが良いでしょう。

さて…夏場の葉巻の温度管理に関する話も、だいぶん長くなってしまいました。最後は温度管理とはどうしても切り離せない湿度の話になってしまいましたが、以上で「夏場の葉巻の温度管理」については終わりにしたいと思います。

葉巻に関しては、試行錯誤して苦労するのも昔の私には一つの楽しみではありましたが、この経験が今、少しでも葉巻を愛好する皆さまのお役に立てば何よりです。
夏場の葉巻の湿度管理でお困りのことがあれば、是非お気軽にご相談下さい。
また、夏場の葉巻管理で面白い経験や情報などがございましたら是非お教え下さい。

Posted 7 years, 10 months ago at 3:26 PM.

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シガーを過加湿・過乾燥にすると…

シガーは、温度約16~18℃、相対湿度70%で保管するのが良いとされている。
では葉巻を乾燥させすぎるとどういう状態になるのか?

実は私はずいぶん昔、葉巻と出会って間もないころ知識のなさからこの経験をしてしまったことがあるのだが、結論から言うと…乾燥でパリパリになってラッパーが外れてしまう。ラッパーが取れてしまうので葉巻の形状が保てない状態になり、それでも無理をして吸ってみようとカットしたところ、ヘッドがボロボロの粉々になってしまった。なるほど、湿度を保たないといけないわけである。

では逆に、過加湿にするとどうなるか?
これは単純にカビが発生しやすくなる。幸い私はまだ青カビを葉巻に見たことはないが、ブルームとは異なる白カビは見ることがある。葉巻の味わいに特に影響はないので、刷毛などで払ってから吸えば良いのだが、密閉度の高い容器内で湿度が高すぎると白カビの発生が多くなるようである。

それともう一点、過加湿には大きな問題がある。

昨年の2月、東京は表参道のとあるシガーショップで葉巻を購入しようとしたところ、ウォークインヒュミドール内の天井から、まるで滝のように蒸気が噴出されていたので、驚いて湿度計を見ると95%だった。葉巻を手に取ってみると、さながら汁を吸った高野豆腐状態で、とても火が着きそうには思えない。
名だたる商号を冠したショップだったので、何か特別な理由でもあるのかと思って理由を聞いてみたところ、「マネージャーが、湿度高めが好きな方なので…。」との答えが返ってきた。
シガーショップにもいろいろな管理方法があるものだと思いつつ、何本かのシガーを購入し店を後にしたのだが、帰ってからその葉巻を薫らしてみたところ、ブーケすなわちあの豊かな香りが完全に飛んでしまっていたのだ。

過加湿状態のシガーは、スモーキング自体にも悪い影響を与える。
何せ湿気すぎているので火がすぐに消える。何度も着火しなおさないといけないのも面倒だが、そのことよりも、クールスモーキングできないので、味わいが大きく落ちると感じるのだ。

パイプを吸う方は良く解ると思うのだが、湿気の多い葉でパイプを薫らすと、どうしても燃焼温度が高くなってしまう。水気の多い葉は充分な煙が立ちにくいのと火が消えやすいことから、どうしても無意識に吸い込みが強くなり、その結果パイプが持てないほど燃焼温度が上がってしまうこともある。
葉巻の場合は持てないほど熱くなることはないが、やはり着火部では同じ現象が起きていて、クールスモーキングとはほど遠い状態になるわけである。

やはりシガーは、湿度70%で保管されたものが美味いようである。

Posted 8 years, 1 month ago at 3:45 PM.

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