パルタガス　セリーC No.3 EL 2012　 2,900円

Edicion Limitada 2012 でリリースされた3種類のシガーの1つです。パルタガスの中でもセリーD系統の風味をしっかりと継承しており、香りは力強く複雑でいて、同時に柔らかい繊細さを持ち合わせた葉巻です。

スタートはトーストの香ばしさにややウッディーなスモーク。ミディアムスタートです。そして徐々にこの葉巻本来の風味が現れ始めると、トースト、ウッディーは姿を消して、ビターチョコレートとドライクランベリーの甘味が前面に出てきます。3cmほど燃え進むと甘さがグンと増して、ビターチョコのビターさはほぼ無くなり、ボディーもミディアムからミディアムフルへ変化します。中盤から後半にかけては、甘味に加えてローストナッツの香ばしさも加わり、まさにパルタガスといったテイスト。
パルタガスの前回のリミテッドは2010年でしたが、予想したとおり、品切れになるもの早かったですね。今回のパルタガスも、パルタガス正統派のリミテッドに仕上げられているので、長期間の販売は難しそうです。お気に召したら、早めにストックしておいた方が良いかもしれません。

パルタガス　セリーD No.5　 1,900円

2008年のEdicion Limitadaでリリースされた Serie D No.5が、レギュラーヴィトラとなって販売されることになりました。良い葉巻だっただけに、これは嬉しいレギュラー化です。

テイストの基調はやはり、Serie D No.4の系統です。ローストカシューナッツ、カプチーノ、ハニーシロップ、カラメルが複雑に交錯した、甘くて香ばしいパルタガスらしい味わいです。ボディーは序盤からほぼフルボディーに近く、中盤からは明らかにフル。基本フルボディーがお好きなパルタガス愛好家でも、ショートスモーキングで充分満足できる葉巻に仕上げられています。

ショートロブストというと、あまり変化を楽しめるサイズではありませんが、この新しいD5は、2cmほど燃え進んだところでカラメルの甘味が増してきます。そして中盤、カプチーノはエスプレッソに。燃え方はやや不均等、そしてとにかく強い！ 普段私はこのサイズなら30〜40分で吸い終わるのですが50分かかり、ルシタニアスのような強烈なキックをお見舞いされました。赤いリングをまとった、見た目には可愛い葉巻ですが侮れません。 ですが、これは本当に気に入りました。フレッシュでも充分素晴らしい葉巻ですが、熟成させると凄いことになりそうです。

オヨー・ド・モントレー　グランエピキュア EL 2013　 3,900円

バランスの良いバニラ、ココア風味と、すばらしい変化が特徴のクリーミーでリッチな葉巻です。

スモーキングの序盤はややアーシーで、心地よいバニラとダークチョコレートの味わい、微かにタンニンのえぐみが感じられます。しかし中盤にさしかかると、タンニンっぽさは完全に消え、クリーミーさが素晴らしい葉巻へと変化を見せます。バランスの良い甘めのバニラ、ココア、そしてかすかに干し草とジャラの香りが鼻腔に残ります。
終盤は、一貫して続くアーシーさに加え、リッチなレザーテイストとダークチョコレートの味わいです。そして最後の最後で、バターソテーしたマッシュルームのような味わいが現れます。

この変化の楽しさと興味深い味わいは、非常に魅力的です。そしておそらく、数年の熟成を経れば、コイーバ1966に匹敵するレベルの葉巻に成長するでしょう。

H.アップマン　ロイヤル ロブスト　 1,900円

ダークでオイリーなラッパーが期待感を高めてくれる、非常に良く巻かれたシガーです。クリーミーコーヒーと、ややソルティーなスパイスが効いた、アップマンとしては優しめのミディアムボディーシガー。

スタートから、エスプレッソ風味とクリーミーさが混じり合う、優しいビターテイスト。ボディーはミディアムで、リッチなたばこ、干し草、アーモンドの柔らかさがあります。 中盤もボディーはミディアムで、ココアの風味が現れてきます。干し草の香りがやや強まり、紅茶のキャラクターが現れてきます。 終盤は引き続き紅茶の風味が続き、しかしベースはクリーミー。タッフィーとキャラメルの甘みが現れ、実にバランスの良い心地よさです。

これは是非ともボックスで持っておきたい、そう思える素晴らしい葉巻です。