● 葉巻の乾燥対策商品
まず葉巻保管用のアイテムです。これは以下のシガー用品が適しています。(シガーケースは基本的に「葉巻持ち出しの際の保護ケース」なので、保管用には適しません。)
1)ヒュミドール
2)トラベルヒュミドール
3)ポータブルヒュミドールバッグ
使い分けとしては、以下のようになります。
保管する本数が多い場合 → ヒュミドール
保管する本数が少ない場合 → トラベルヒュミドール、ポータブルヒュミドールバッグ
さて葉巻の保管において、最も簡単で確実な調湿方法は何かと言うと、オートマチック湿度調整剤の使用です。(ポータブルヒュミドールバッグには付属)
● オートマチック湿度調整剤
3ヶ月程度で新しいものに変えていく必要はありますが、2タイプある69%と72%の設定湿度に間違いなく調湿してくれます。2種類の湿度の使い分けですが、私はこのように使い分けています。
69% → 中長期の保管(熟成させる目的)
72% → 短期の保管(吸い頃の状態に整える)
交換の目安ですが、パック内の液体がカチカチに乾燥する前に交換してください。過加湿なヒュミドールなどでは、逆に水を吸ってパンパンに膨らむ場合がありますが、膨らみすぎると設定湿度での調整ができなくなりますので、交換してください。
その他の調湿用品には、PG水溶液(プロピレングリコールと水50:50の水溶液)の物理特性を利用したものがあります。以下は、全てその機能を利用したアイテムです。
・高分子ゲルタイプの調湿剤
・ヒュミドール調湿液
どのような製品かは、下記のページでご確認ください。
● 葉巻の乾燥対策商品
PG水溶液タイプは、乾燥状態から湿度70%に調湿してくれる機能を持っていますが、70%を超えた状態から70%に湿度を下げる機能はありません。なので、梅雨から夏場にかけての超多湿期には注意が必要なアイテムです。
また極稀に、超過加湿で葉巻保管するのを良しとしている方がいますが、私の知見からは以下の理由でおすすめできません。
・湿気すぎていると、すぐに火が消えるのでまともに吸えない
・葉巻がブヨブヨの不細工な形に変形する
・長期保存すると葉巻の香りと風味が大幅に失われる
・気温が25℃を超えると青カビが生える
最後に、適正湿度による葉巻保管のメリットについて要点をご説明しておきましょう。
【 適正湿度による葉巻保管のメリット 】
・1年~1年半以上の長期保管では葉巻が熟成し、確実に美味しくなる
・熟成過程における経過時点で、その葉巻のポテンシャル最大のベストな味わいが楽しめる
・カットしやすい(ヘッド割れしにくい)
・スモーキング時の燃焼が最適で、ストレスなく吸える
なお当店のウォークインヒュミドールでは、毎日複数回の湿度チェックと調湿コントロールにより、ストック葉巻を常にベストな状態に保っています。
● 当店ウォークインヒュミドールの湿度管理
Facebookでは定期的にこの調湿管理表を公開していますが、ここまできめ細かく入念に葉巻の調湿管理を行っている店は、なかなか無いのではないかと思います。皆様のお手元に届く葉巻は、このベストな調湿状態の葉巻ですので、そこからのご自宅での保管につきましては、今回お伝えした内容をご参考にされてみてください。
さてコロナ禍より鎖国状態が続いていたキューバですが、ついに11月15日から、ハバナのホセ・マルティ国際空港が再開されるとのこと。まだ各国航空会社のフライトスケジュールは様子見からスタートだとは思いますが、当店のキューバ買付け葉巻ストックも長らく底をついたままとなっていますので、渡航可能になり次第スケジュールをして、買付けに行ってまいりたいと考えています。
お待ちいただいている皆様は、もう少しお待ち下さい。