キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp メルマガ 143号(2022/12/16)

CubanCigarメルマガ読者の皆さま、ごきげんよう。

キューバ産葉巻愛好家にとっては激動の2022年となりましたが、そのような状況にあっても、当店CubanCigarをご愛顧いただき、まことにありがとうございました。

あと2週間で今年も終わりですね。私は設計業務多忙に加え年末イベント多数で、非常に気ぜわしい気分で12月を過ごしておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

私は、正月休みが待ち遠しくて仕方ありません。

さて、一時期に比べ円安も少しマシになったものの、キューバ産葉巻を幅広く仕入れ可能になるほどまでは円が戻していません。その結果、葉巻在庫の種類が非常に少なく、キューバ産葉巻愛好家の皆さまへは大変申し訳なく思っております。輸入総代理店からも、ほぼ仕入れが不可能という厳しい状況が続いています。

こうような状況にでもならなかったら、私がノンキューバ葉巻取り扱いに目を向けなかったのは、ほぼ間違いありません。最近、美味しいノンキューバを増やそうと少しずつテイスティングを進めるうち、イメージしていたよりも美味しい葉巻があることに気づかされ、良い意味で驚いています。以前のノンキューバは、個人的にもっと美味しくない印象でしたが、約10年ノンキューバから離れているうちに、井の中の蛙になってしまっていたようです。

今月は、ついにダビドフの取り扱いを開始しました。ダビドフであっても「これは美味しい」と確認してからでないと取り扱わない方針ですので、まずは2種類から(内1種類は注文済みですが、入荷待ち中)とバリエーションは僅かですが、当店で取り扱う以上、お楽しみいただけると思っています。ダビドフNo.2は、私が自信を持ってお薦めできる葉巻です。

昔はこの葉巻、ダビドフ クラッシックNo.2という名前でした。私が良く吸っていたのは、CubanCigarの実店舗をオープンさせた2011年頃が最後なので、約10年ほど前のことになります。ヴィトラからして既にエレガントなのですが、クリーミーで粒子の細かい煙は、実に上品かつ上質な香りでした。熟成しないのだけが残念でしたが、本当に良い葉巻でした。今回取り扱いを開始したダビドフNo.2は、この葉巻をルーツとする葉巻だと思います。(違ったらすみません、味わいの記憶ベースで言ってます。もしくは全く同じ葉巻かも…^^;)

一方、取り扱いから惜しくも落選した葉巻もここでだけちょっとお話しすると、先日吸ったカマチョ ニカラグアは…ちょっと私には合いませんでした。惜しい線までいってるのですが、甘みが足りない(だけならまだ良かった)うえに、ボディーが強烈すぎました。私はどちらかと言うとボディーの強い葉巻が好きな方だと自覚していますが、これは強すぎて最後まで吸えませんでした。誰がこんなに強い葉巻を求めているの?などと思った次第です。

美味しい葉巻探しは、年末年始の休暇中も続きます。来年も、美味しい葉巻の取り扱いを増やしていきますので、引き続きCubanCigarをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて再来週28日(金)20時からは、今年ラストとなる「オンラインシガーミーティング(YouTubeライブ配信)」を開催いたします。皆さんと楽しく、一年を締めくくる葉巻をくゆらしつつ、またまたミニライブもお見舞いしつつ、皆さんと一緒に年の瀬を楽しみたいと思っています。

多くの皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。

 



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今月はキューバ産葉巻を新たに12種類と、ノンキューバ葉巻1種類を、新規に取り扱い開始しました。

ノンキューバは、ついにダビドフの取り扱い開始です。キューバ産は今回全てシガリロ系ですが、これまで当店のネットショップでは取り扱っておりませんでした。
キューバ産プレミアムが値上げされましたが、シガリロ類は価格据え置きでお買い得感がありますね。

ダビドフ シグネチャー No.2
3,490円

 

この葉巻は、ダビドフを代表する葉巻の一つだと思います。昔はクラッシックNo.2という葉巻でしたが、現在はシグネチャーシリーズとなっています。ダビドフに関する私の個人的指標は、このクラッシックNo.2ですが、昔のNo.2よりも甘さがあり、華やかな香りです。

ライトボディーでスタート。巻きは非常に美しく、細目のヴィトラのためドローは若干タイトですが、煙量は実に豊かです。ウッディーベースにオレンジと蜂蜜の甘み、2cmくらいから甘みが増してきます。バランスが良く、上品でクリーミーな煙です。上質なレモンティーをシナモンスティックで混ぜて飲んでいるような印象。

3~4cmあたりから、爽やかな花の香りが立ち上がり、味わい、香り共によりエレガントに。これは実に美味しいです。ボディーが軽いので、不思議と飲み物がほしくなりません。ずっと葉巻だけ吸っていたくなるような味わいです。昔好きだったクラッシックNo.2の印象よりも甘く、華やかな香りの印象です。

中盤からナッツの香ばしさが現れ、風味が全体的に濃密かつ豊かに変化。ですがバランスは非常に高いまま。終盤に青リンゴの爽やかな甘みが加わり、ミディアムボディーで終了。最後の最後に、少し荒々しさが出てくるのも面白いところです。

Cigar Aficionado は、アメリカで発行されている世界で最も読者の多い、葉巻専門情報誌です。(Insiderは、そのウェブ版マガジンです。)

今回はキューバ産葉巻2種類と新規取り扱いを開始したダビドフ No.2について、Cigar Aficionadoレビューからご紹介します。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ペティロイヤレス
3,000円/本
87Point
ヴィトラ:ペティロブスト
ボディー:ミディアム
喫煙時間:約 40 分

ややずんぐりとしたフラットヘッドのシガーで、燃え方は少し熱いものの、スパイシーなレザー、ナッツ、メープルシュガーの風味をもたらします。焦がしたウッドのベースノートが強めです。

ボリバー ペティコロナス
2,100円/本
89
 Point
ヴィトラ:ペティコロナ
ボディー:フル

喫煙時間:約 40 分

ボックスプレスされ、明るい色のラッパーと見事なキャップが特徴です。ドローと燃え方は明らかに不安定です。ミディアムボディでペッパーとナッツの風味があり、レザーのようなフィニッシュが特徴です。

ダビドフ シグネチャー No.2
3,490円/本
91 Point
ヴィトラ:パナテラ
ボディー:ライト
喫煙時間:約 40 分

サフランとアーモンドの甘い香りがするこの細めの葉巻は、ブリオッシュパン(フランス発祥の菓子パン)のような洗練された品質を備えています。クリーミーなカプチーノの後味に、オレンジピールのピリッとした香りがスパイスとして効いています。マイルドで上品な味わいです。

販売可能な葉巻が限定されているため、アフィショナードの過去の葉巻レビューから今月は3本のご紹介です。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ペティロイヤレスはロメオらしいエレガントな葉巻です。87点というのはかなり辛口な採点ですが、私のテイスティングでは90点評価でした。皆さまも、ぜひご自身で試してみて、評価をお聞かせ下さい。

ボリバー ペティコロナスは、ボリバーの特徴が好きな方には、手頃に楽しめる良い葉巻です。若干荒々しい面がありますが、良く熟成する葉巻で、熟成すると荒々しさが上品さに変化します。89点は少し辛口だと思いますが、個体差もあるのでそういう評価になることも理解できます。


ついに当店でもダビドフを販売開始しました。ダビドフ シグネチャー No.2は、昔はクラッシック No.2の名前で親しまれていた葉巻で、私もかなり好きな葉巻の一つでした。久しぶりに吸ってみて、その美味しさを実感して取り扱いを決めたのですが、アフィショナードでも91点と納得の高得点評価です。

スタッフ通信

CubanCigarスタッフ矢野です。
12月になり一気に気温が下がり、ようやく冬らしい気候となってまいりました。
CubanCigar実店舗では、外観にはガーランドやクリスマス仕様の垂れ幕を、店内にツリーや小物をディスプレイし、クリスマスモードとなっています。ご来店されるお客様も、プレゼントラッピングをご希望される方が増えてまいりました。

10月より取り扱いを開始したノンキューバンシガーですが、WEBショップでのご注文も多く、ご好評をいただいているようで大変嬉しく思います。
まだご購入を迷われている方もいらっしゃるかと思いますので、店頭で伺ったノンキューバンシガーの感想を、一部ですがご紹介いたします。

【常連のお客様】

ナブ460のマデューロはえぐみも少なく吸いやすく、パルタガスのD5などに近いように感じる。
【最近葉巻を始めたばかりのお客様】

VF1998の50はあまり自分には合わなかったが、VF52は美味しかった。手頃な価格で吸いやすく、普段吸いにしたい。

先日のYouTube配信の際にいただいた視聴者の皆様のコメントでも、特にナブのマデューロは好評でした。気になる方はぜひお試しくださいね。

さて、毎月恒例となったYouTubeオンラインシガーミーティングですが、11月25日に行われた配信での質疑応答やエピソードをご紹介いたします。

※ YouTube視聴者様:Y視/オーナー片岡:オ

Y視: ドレスボックスから最初の1本を取り出すコツは?

オ: 丸みのあるヘッド部分を軽く押すとフットが少し起き上がるので、その部分を持ち上げると良い。

Y視: パンチパンチを吸っていたら、中盤ごろになると先端から1~2センチほど膨れ上がってしまい、ラッパーが割れる現象があった。これは過加湿によるものか?それとも中身が詰まっているからなのか?

オ: 葉巻が燃焼する時に水蒸気が出るが、それを吸い込むとヒュミドールに保管していた時よりも明らかに葉巻内部の湿度が高い状態になる。そうすると、膨張してラッパーが耐え切れなくなり、葉の詰まっている部分が割れることがたまに起きる。

世界最高峰のキューバ産葉巻といえどもハンドメイドのため、ヘッドからフットまで葉っぱの量を100%均一にするのは難しい。タバコ葉を何枚も重ねており、元の葉っぱの形を考えてもらうとわかるが、どうしても真ん中の葉の量が多くなる。そうならないために、端の葉っぱをちぎっては両端に継ぎ足し、均等にしている。

刻み葉ではないロングフィラ―の葉巻を、職人の手先の感覚で巻いており、どうしても部分的に葉っぱが多い場所が出来てくる。そういった場所が割れる場合がある。
ひどいものになると、ヒュミドールに寝かせている段階で自然とラッパーに亀裂が入ることもある。

割れた部分は少し太くなっており、葉が他の部分より詰まっていることが分かる。

(写真は2枚とも同じ葉巻)

Y視: 蜜や黒糖のようなコクのあるブランドの種類は?
オ: 蜜、黒糖というのは難しいですね…。キューバ産全体に言えることとして、甘みと香ばしさというのが特徴だと思うが、その甘さというのは、実際にタバコ葉に植物が自ら作り出した糖質が入っているから甘く感じる。その量はタバコ葉栽培の畑の場所や品種などの違い、それらをブレンドして、ブランドごとの違うプロフィールの葉巻を作っている。
微妙な違いの味わいなので難しいが、個人的になんとなくの印象で言うと、パンチなどは甘い葉巻が多い。

他Y視: ノンキューバンだったらナブのサングロウンは黒糖やザラメを感じますね。
他Y視: どうしても個体差での当たりはずれがある以上は、「これ黒糖の味がするよ」って感じでのおすすめが出来ないですよね

質疑応答以外で盛り上がったのは、「ベランダ熟成」の話題でした。
視F様: 前回、ベランダの直射日光で葉巻を熟成させる「ベランダ・キンテロ」の話を、覚えていますでしょうか。

オ: 覚えています(笑) 美味しくなったんですよね、ベランダ熟成で。
視F様: 私も今回、満を持して「ホセ・ベランダ・ピエドラ」を、登場させたいと思います。
オ: おぉ、素晴らしい!楽しみですねぇ。名前がいい。(笑)
ホセ・エル・ピエドラは店では扱ってないんですが、ホセ・ベランダ・ピエドラは非常に気になりますね(笑)

視K様: Fさん、前回教えていただいた直射日光熟成でコイーバクラブを少し寝かせてみました。味わいが増して美味しくなりました。
オ: そうですね、微生物、バクテリアの働きによって熟成が進みますので、活動しやすい温度にすることよって熟成を加速してやると、早く美味しくなるようですね。

視F様: Kさん、「ベランダの高温で熟成させる1ヶ月は、室内で熟成させた1年間と同じ」と、学会で発表されています。
視K様: Fさん、著名な葉巻学会で発表されたんですね(笑)
視F様: 何て言うんですかねー、「時空を越えた熟成」こう呼びたいとおもいます。
オ: (笑)たしかに、タイムワープですね。

このように、コメント欄では視聴者の方々同士でも様々なやり取りが繰り広げられています。
Webショップでご注文をいただいた際の通信欄に、シガーミーティングで教えてほしいとご質問をいただくこともございます。オーナーだけでなく視聴者の皆様も体験談等をコメント下さり、まさにそれこそがシガーミーティングの良さなのだなと感じております。
メルマガをご覧の皆様も、ぜひお気軽に視聴やコメントなどで参加してみてくださいね。

最後に、いよいよ2022年もあと半月となりましたが、年末年始に吸う1本はお決まりでしょうか?
品薄で選択肢が少ない状況ではありますが、「今、どの葉巻がおすすめ?」などありましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。

今年一年、大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

コイーバ パナテラ
3,400円/本

2016年BOX。熟成が進んでおり、香りも良いです。

モンテクリスト ホイタス
1,700円/本

2012年BOX。熟成が進んでおり、ドローも良好です。

オヨー・ド・モントレー デュ デュプテ
2,000円/本

香りが強く、ふかふかの触感です。

ロミオ・Y・ジュリエッタ セドロス デラックス No.3
2,600円/本

ラッパーの色艶が良く、ドローも良好です。

ベゲロス タパドス
2,600円/本

2015年BOX。熟成が進んでおり、柔らかい味わいです。

 キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp
 
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美味しい葉巻との出会いは ココ から