キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp メルマガ 151号(2023/9/15)

CubanCigarメルマガ読者の皆さま、ごきげんよう。北九州市では、ようやく朝晩が涼しくなってきました。とは言え、まだ朝の最低気温が24~25℃くらいと、熱帯夜ぎりぎりなので寝るときのエアコンはまだ切れません。皆さまのところではいかがでしょうか?

ニカラグアでの新たな葉巻の開発を進めています。製品化にたどり着くかどうか、未だ確証はありませんが、試作葉巻のブレンドをいろいろと試すため、今月はフィラー用のタバコ葉を購入しました。

【購入したフィラー用タバコ葉 120ポンド(約54kg)】

このタバコ葉、タバコ苗の部位により強さが異なるリヘロ、セコ、ボラードの葉がミックスで混在している代物で、まずは風味の強さ別に分けないと、ブレンドも進められないというものでした。

【3タイプに仕分け後のフィラー用タバコ葉】

仕分けを行った結果、写真で見て分かるとおり、量的にかなり差があり、想定外にブレンドが難しくなったような次第。フィラーはこのタバコ葉のみを使用してブレンド開発を進めようと考えていたため、いきなりズッコケそうな状況です。

それでも新たなブレンド案を2つ作成し、それぞれ10種類のヴィトラでサンプルを作成。このメルマガが皆さんに届く頃には、このサンプル葉巻は空輸で日本に向かっている空の上、となっている予定です。

【ブレンドNo.2、No.3、全10ヴィトラのサンプル】

8月25日のYouTubeライブ配信「オンラインシガーミーティング」をご視聴いただいた方はご存じかと思いますが、配信中にブレンドNo.1のチャーチルを私は吸いました。これが抜群に良かったんです。ただしこのブレンド、ボディーの強さが葉巻によりバラバラで、個体差が大きいという問題がありました。なので今回のブレンドNo.2、No.3は、その点を改良するのが一番の目的となっています。

これらのサンプルは恐らく、今月末9月29日(金)のライブ配信の時には私の手元に届いていると思うので、また配信中にテストスモーキングを行おうと考えています。巻かれてから2週間以上は経過していることになるので、状態も少し安定していると思います。

今月進めていたブレンド開発という作業に関しては、キューバ産葉巻をバラバラにするという、大変もったいないことも実施しました。ヴィトラ別に、どのような比率でタバコ葉が使用されているのか、そしてそれらがどう葉巻の風味を決定づけるのかを把握するのが目的です。リバースエンジニアリングというやつですね。正直、そんなに簡単に解明できるとは思っていないのですが、やってみれば分かることもあるかなと。

ここで公開はできませんが、エル・ラギート工場で巻かれている葉巻のブレンドプロファイルも入手。同じタバコ葉は手に入らないので、あまり参考にはならないのですが。

それで、キューバ産葉巻の美味しさの秘密が紐解けたのか!? その点については、9月29日(金)のライブ配信でお話ししようと思います。

【パルタガス ルシタニアスを分解】

ちなみに上の写真は、ラッパー、バインダー、フィラーをリヘロ、セコ、ボラードに分離したものですが、それぞれのタバコ葉の強さおよび風味を確認するために、配信中にこれをもう一度葉巻として巻いて、吸って確かめてみようと考えています。うまく自分で巻けるかどうかは分かりませんが、また一つ新たな知見が増えるかもしれないので、今から楽しみにしています。

ということで2週間後の9月29日(金)20時からは、今年8回目の「オンラインシガーミーティング(YouTubeライブ配信)」を開催いたします。今回のテーマは前回に引き続き「ニカラグア葉巻の開発経過報告」です。
私が滞在したエステリで巻かれているクランデスティノスをはじめ、当店発売葉巻の中から気になるものを見付けて、ぜひ当日までにご準備ください。

多くの皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。



● Facebook公式ページのご紹介 公式Facebookページでは、メルマガよりも素早く、タイムリーに情報をお届けしています。ぜひCubanCigar公式Fecebookページの「いいね!」をお願いいたします。

下記ボタンは、スマホからアクセスした際、Facebookアプリに移動するリダイレクトのリンクです。(FacebookのURLはブラウザで開かれる仕様のため)

        CubanCigar公式Facebookページをアプリで開く        

上記リンクで開けない場合は、Facebookアプリから「CubanCigar」で検索いただき、下記のページをお探しください。どうぞよろしくお願いいたします。

● SNS関連のご紹介

[…]メニュー(ブログ・SNS・メルマガ【葉巻の情報】)から、当店の公式SNSをご覧いただけます。下記の最新情報を配信していますので、フォローを宜しくお願いします。

・売り切れ葉巻の再販開始
・キューバ買付け葉巻の売出し開始
・熟成シガー、レアシガー情報
・葉巻の吸い方、道具の使い方How To動画
・葉巻やキューバの最新情報
・ショップイベントのお知らせ など

毎回、月一回発行のメルマガではCigar Aficionadoからレビュー翻訳、レーティング点数を紹介していますが、今回から数回、当店オーナーのレビュー、レーティングをご紹介します。
今月は、クランデスティノス ルクシウス シリーズ3本のレビュー紹介です。

クランデスティノス ルクシウス エレメンタル
1,900円/本
90Point
キューバ産近似度:4.0(最大5)
ヴィトラ: ロブスト
ボディー: ミディアムライト
喫煙時間: 約 50 分
 

マイルドかつ贅沢な味わいを求めたルクシウスシリーズ最小のロブスト。柑橘系の爽やかな甘みに特徴があり、香りと味わいは十二分にもかかわらずボディーはライトなので、食前にも吸えるような優しい葉巻。

甘く香ばしいミディアムライトボディーでスタート。ドローは非常に良く、煙量も充分。灰は軽く白い。ローストマカダミアナッツ、カプチーノのコーヒー感とミルクフォームの甘み、柑橘系の爽やかな甘みと酸味。朝にカプチーノを飲みながら、ドライオレンジピールをつまんでいるようなイメージ。
 
ボディーは強くないのに味わいと香りは強力で、この点はキューバ産にはない不思議な感覚。良い意味で吸い疲れしにくい。
中盤以降はウッディーさが表れる。シロップ漬けチェリーの甘みが表れると同時にスパイシーさも出てフィニッシュ。

クランデスティノス ルクシウス セント ペテルスブルグ
2,300円/本
90
Point
キューバ産近似度:4.0(最大5)
ヴィトラ: ロブストエクストラ
ボディー: ミディアム

喫煙時間: 約 60 分 

マイルドかつ贅沢な味わいを求めたルクシウスシリーズの中間サイズであるロブストエクストラ。ナッティーな香ばしさが特徴で、エレメンタル(ロブスト)よりもややパワフル。それでも全体としては穏やかで、葉巻の強さと格闘しなくて良い心地よさ。

かなりナッティーな香ばしさのミディアムボディーでスタート。ミルクフォームのほのかな甘み、マイルドなシダー、僅かにペッパー系のスパイシーさの中心にあるのは、やはり明確なナッティーな香ばしさ。

終始苦み、えぐみがなく、心地よい華やかな香ばしさ。灰は白く美しい。ワンサイズ下のエレメンタルよりもボディはやや強く、それと同時に香りの立ち方も重厚。後半になると、ややスパイシーさが強くなる。

クランデスティノス ルクシウス ミスティコス
3,200円/本
91 Point
キューバ産近似度:4.0(最大5)
ヴィトラ: ラギートNo.6
ボディー: ミディアムライト
喫煙時間: 約 90 分
 

マイルドかつ贅沢な味わいを求めたルクシウスシリーズ最大のラギートNo.6サイズ。シャンパンや白ブドウの甘みと爽やかな酸味が特徴の葉巻で、ボディも穏やかなので、かなり大型ヴィトラの葉巻にもかかわらず、葉巻の強さと格闘しなくて良い、吸い心地の良い葉巻。

爽やかな甘さと微発泡感、心地よいシャンパンの様な風味の、ミディアムライトボディーでスタート。白ブドウの爽やかな酸味にナッツの香ばしさがバランス良くマッチし、穏やかな風味は吸い疲れしない心地よいスモーキング。

3~4cmから甘みが急激に増し、ポールジローのような甘みと爽やかさ。青リンゴの風味も少し感じられる。

全体に変化は控えめだが、苦み、えぐみ、辛みがなく、香ばしさよりも爽やかな甘みに特徴がある葉巻。

今回は当店から輸入販売中のクランデスティノス、ルクシウスシリーズ3本のレビュー紹介です。レビューそのものは私が書いたで、私が再評価しても仕方ありませんので、改めてクランデスティノスというブランド、ルクシウスシリーズについてご説明したいと思います。

クランデスティノスは、私の友人であるキューバ人とそのブレーン複数名(これもキューバ人)が、マイアミのリトルハバナというキューバ移民達が多く住む場所で、自ら新たな葉巻を生み出そうとして開発されたものです。
キューバ人が作る葉巻の意義として、キューバ産葉巻の愛好家が好むブレンドプロファイルを試行錯誤し、キューバのタバコ葉は一切使用されていませんが、かなり頑張ってキューバ産葉巻に近いプロファイルに仕上げてあります。
もちろんキューバ産葉巻を超えるところまでは到達できていませんが、その頑張り度合いを最高5点の「キューバ産近似度」という数値で、私なりに見える化してみました。

ルクシウスシリーズは、3つのシリーズ中最も穏やかなブレンド傾向となっていて、キューバ産で位置づけを例えるなら、サン・クリストバルが最も近いかなというのが私の印象です。女性でも吸いやすいようなボディーの軽さが特徴で、甘さと香ばしさの点ではやや淡麗でスッキリとした傾向です。
3シリーズとも、香りが非常に豊かな点は共通していて、これがボディーの強さと感じられるむきもあるのですが、飲み物なしでも吸い続けられるような吸い心地の軽さは、やはりライトボディー寄りなのだと考えています。
3シリーズ中最も上品な香りでもあり、シャンパンやフルーツの香りが感じられるときもあります。まだ吸ってみた経験が無い方は、ぜひ一度お試しいただきたい葉巻です。

スタッフ通信

CubanCigar staff矢野です。
まだまだ暑い日が続きますが、朝晩などは少しずつ過ごしやすくなってまいりました。
今年の夏は特に厳しい暑さだったように感じますが、店舗にご来店いただくお客様よりご旅行などを楽しんでいるというお話を多く伺うようになりました。
私もこの夏、一泊ですが広島県尾道へ行きました。かなりの暑さでしたが、日常を忘れリフレッシュすることができました。

さて、2020年4月より始まった受動喫煙防止法により、葉巻を吸える環境も厳しくなってまいりました。当店にご来店いただくお客様は全国各地に出張に行かれる方も多く、「葉巻を吸える場所が本当に減った。」とのお声を多く伺います。

また、国の政策だけでなく、各都道府県の条例でさらに厳しい場所もあり、葉巻をゆっくり楽しめる場所を探すのに皆様苦労されているご様子です。
そのような状況でも工夫して楽しんでいらっしゃる方も多く、どういった場所で葉巻を楽しんでいらっしゃるのか伺いましたのでご紹介します。

【30代男性】
葉巻を買いにご来店される度、「明日またキャンプに行くんだよ」と楽しそうに教えてくださるため、「ぜひスタッフ通信でご紹介させていただきたいので、お話とよろしければお写真をいただけますか?」とお声かけさせていただいたところ、快諾してくださいました。
キャンプを始めたのは今年に入ってから、焚火をしながらワインを飲んで葉巻を吸うためとのこと。この夏は毎週のように様々な場所へでかけ、葉巻を楽しまれたそうです。

一度のキャンプで大きな葉巻を3本くらい嗜まれるそう。

満天の星空の下、ハンモックに揺られながら葉巻を燻らす時間が最高なんだそうです。

最近見つけたキャンプ場はチェックアウトの時間が遅いため、翌朝のことを気にせず夜ゆっくりと葉巻を楽しめるのが良いそうです。

夏は標高の高いキャンプ場へ行っていたけど、これから秋に向かう季節は気温もさがるため、平地のキャンプ場に行ってみようと思うとおっしゃっていました。

〈アウトドアにお勧めのシガー用品〉
アウトドアシガー用品スターターセット(灰皿&カッター内蔵ライター&トラベルヒュミドール5)
https://www.cubancigar.jp/esp/prdset016.html


【40代男性】
季節ごとの花や景色などのお写真を撮るのがお好きなお客様は、福岡県内を中心に各地に撮影へ赴き、撮影後は喫煙OKのホテルで撮った写真を確認しながら葉巻を楽しまれているそうです。
「春真っ盛り、昼過ぎにハウステンボスにて撮影。その後ホテルにて佐世保の夕日を眺めながら、お気に入りのヤマサキ12年のグラスを傾けながらのシガータイムが最高。」と教えて下さいました。
後日、撮った写真を見せていただくのが、私たちスタッフの楽しみにもなっています。

また、関東へよく行くお客様からお伺いした話ですと、シガーバーが屋形船を貸し切って葉巻を楽しむ会などをしているところもあるそうです。
当店でも、オーナー自宅の庭にお客様をお招きして焚き火会を開いたり、過去にはホテルのプールを貸し切って「プールパーティ-」を開催したこともございます。

イベント開催時だけではなく、CubanCigarの実店舗屋上(ルーフトップラウンジ)でも日常的に屋外での葉巻を楽しむことができます。
今年の夏は特に暑さが厳しいためか、例年よりルーフトップラウンジを利用されるお客様は少なかったのですが、そのような中でも若い方々を中心にご利用していただきました。
特に印象的だったのが、3名様でいらっしゃった30代男性グループ。夜とは言えまだまだ暑い中、葉巻を2本とお酒を数杯ずつご注文くださり、開放的な屋外での葉巻をすごく楽しんでいただけたようでした。

1階の店内にいたスタッフも「暑くないかな、大丈夫かな」と心配した程でしたが、暑い日にぴったりのラムベースのカクテルもご注文いただき、夏の暑さも楽しんでいらっしゃったようです。

【夜のルーフトップラウンジ】

9月に入り、ルーフトップラウンジについてのお問い合わせも増えてきました。これからは暑さも和らいできますので、さらに屋外で葉巻を楽しめる絶好の季節ですね。

葉巻を楽しむ環境は厳しいですが、今回ご紹介したように屋外で吸うなど、楽しみ方は無限大です。「どこで吸おうか」と悩まれている方へ、これからも様々なご提案をしていきますので、ご参考になれば幸いです。

オヨー・ド・モントレー デュ メール
1,900円/本

ラッパーの色が濃く、香りも良いです。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ロメオ No.3
2,200円/本

香りが良く、ドローも良好です。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ロメオ No.1
2,600円/本

ラッパーの色が濃く、香りも強いです。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ペティロイヤレス
3,100円/本

2019年製造ボックス。
ラッパーの色が濃く艶もあり、香りも良いです。

ベゲロス タパドス
2,800円/本

香りが強く、ドローも良好です。

 キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp
 
〒 803-0841
 福岡県北九州市小倉北区清水3丁目7-17
 Tel. 093-953-7491
 Email info@cubancigar.jp
 https://www.cubancigar.jp/

美味しい葉巻との出会いは ココ から