キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp メルマガ 152号(2023/10/16)

CubanCigarメルマガ読者の皆さま、ごきげんよう。北九州市はすっかり秋らしい雰囲気になり、北九州市でも田舎の方にある私の自宅では、朝の最低気温が13℃くらいまで下がるようになってきました(日中は24~25℃)。夏の庭遊びのメインだったプールはさすがにもう無理で、ここからは焚火が庭の主役となりそうです。

為替レートが相変わらず1ドル150円に近い超円安が続いており、輸入業にとっては苦しい状況が続きます。特に海外市場価格が高騰しているキューバ産葉巻の仕入れが極めて難しく、ここ一ヶ月間においては、ほとんどキューバ産葉巻の仕入れが出来ませんでした。これはますます、開発中のニカラグア葉巻の製品化に力を入れないといけなくなってきました。

前回のメルマガで写真を公開した第三弾の試作ニカラグア葉巻106本が9月下旬に到着し、テイスティングを続けています。毎回テイスティング楽しくなるような、美味しい葉巻です。9月25日と10月12日には、当店で10年以上のお付き合いになる常連様お二方と、テイスティング会も実施しました。

9月25日のテイスティング会の様子は、今月のスタッフ通信で西村がレポートしてくれているので、そちらをお読み下さい。

【この日はCT3ブレンド10ヴィトラを試し吸い】

【テイスティング評価シート】

【奥と左は、クランデスティノスの試作2銘柄】

テイスティング評価シートは、ちょっと字が小さすぎて読めないかもしれませんが、今のところ約9割が91~93点の評価となっており、このレベルで製品化できたら、凄い葉巻になるかもしれません。

しかし実は、このサンプル作成後に、原料タバコ葉の調達面の制約から、このブレンド配合は難しいことが判明していて、このブレンドは無理であることが分かっています。そのため10月下旬には、私が考えた、製品化に近い次のブレンド案のサンプルが届く予定で、その結果を持って11月に再度ニカラグア渡航の予定です。

この渡航では、製品化、契約、発注までいければ100点ですが、まだいくつかの課題が残っているので、ベストを尽くしても五分五分と見込んでいます。皆さま、私の幸運を祈っておいて下さい。成功すれば、素晴らしい結果となって返ってくることをお約束します!(笑)

さて最後の写真には、実はクランデスティノスの新作のサンプルが2種類入っています。これはリージョナルJAPANとして、日本限定で発売する葉巻として開発を進めているものです。

気になるヴィトラは、ランセロ、ペティロブストの2種類。これまでのクランデスティノスには使用されていない、コネチカットラッパーを使用した葉巻です。試作葉巻は、実は6種類あったのですが、この2種類が残りました。他4種類は、現行9種類のクランデスティノスとプロファイルがかなり似通っていたため、ヴィトラのバリエーションとしての魅力はあったのですが、製品化は保留です。

10月上旬に某ハバノス正規代理店の方がご来店され、このクランデスティノスの試作ランセロを吸っていただいたのですが、好評をいただきました。私の印象としてはこのランセロ、コイーバのランセロを思い出させてくれる葉巻です。

当然本家のランセロは、非の打ち所のない美味しさですが、いかんせん「入手が極めて困難」且つ「非常に高価」です。世界中でごく一部の人しか吸えない葉巻よりも、日本で日常的に楽しめる葉巻、そして何より、また吸いたくなる葉巻をリリースしたいと考えています。

ということで約10日後の10月27日(金)20時からは、今年9回目の「オンラインシガーミーティング(YouTubeライブ配信)」を開催いたします。今回のテーマは「ニカラグア再渡航直前、視聴者様からの質問大会」です。
私が滞在したエステリで巻かれているクランデスティノスをはじめ、当店発売葉巻の中から気になるものを見付けて、ぜひ当日までにご準備ください。

多くの皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。



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・売り切れ葉巻の再販開始
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・葉巻の吸い方、道具の使い方How To動画
・葉巻やキューバの最新情報
・ショップイベントのお知らせ など

前回から引き続き、当店から輸入販売中のクランデスティノス、ナチュラルシリーズ3本のレビュー紹介です。レビューそのものは私が書いたで、私が再評価しても仕方ありませんので、改めてクランデスティノスというブランド、ナチュラルシリーズについてご説明したいと思います。

クランデスティノス ナチュラル プロイビドス
2,100円/本
93Point
キューバ産近似度:5.0(最大5)
ヴィトラ: ロブスト
ボディー: ミディアムライト
喫煙時間: 約 60 分
 

20世紀前半にキューバで大流行した、オールドハバナスタイルの葉巻復刻を想定してブレンドされたナチュラルシリーズ最小のロブスト。まさにキューバ、そしてオールドハバナを体現したような葉巻で、キューバに勝るとも劣らない美味しさのシガー。

ライトで香ばしく、コクの深い味わいでスタート。オヨーのエルモソスNo.4 アネハドスをイメージさせる風味。スモーキング開始時の甘みは微かにしか感じないが、苦み、えぐみが全くない。熟成された深みのある味わい。

1cmほどで、コーヒー、メープルシロップ、オレンジピールが表れる。それと麦芽を煎った香ばしさ。豊かで複雑な風味のなかで香り、味わい共に爆発している。2cmほどで酸味が表れ、変化が早い。甘みも急速に明確になっていき、チェリー系の爽やかな甘酸っぱさ。オールドハバナの味わいで、非常に美味しい。時々BHKのような風味も表れる。

終盤になると酸味が弱まり、ナッツ系の香ばしさが前面に。微かなシダー香も表れる。
変化が多く、非常に楽しめる。キューバに勝るとも劣らない美味しさのシガー。

クランデスティノス ナチュラル プレディレクトス
2,400円/本
92
Point
キューバ産近似度:5.0(最大5)
ヴィトラ: ロブストエクストラ
ボディー: ミディアム

喫煙時間: 約 70 分 

20世紀前半にキューバで大流行した、オールドハバナスタイルの葉巻復刻を想定してブレンドされたナチュラルシリーズの中間サイズであるロブストエクストラ。よく熟成したキューバ産のようなバランスの良い甘みと香ばしさが特徴。

一吸い目からいきなり甘く、砂糖入りエスプレッソのミディアムボディーでスタート。マカダミアナッツ、コーヒー、メープルシロップの風味で、バランスの良い甘みと香ばしさで、よく熟成したキューバ産のような心地よさ。

3cmくらいからコーヒー感は薄れ、甘みはチェリー系の爽やかな甘みに変化し、シェリー酒の甘みも表れる。ボディは少し軽くミディアムライトに。

苦み、えぐみがなく、飲み物なしでも吸い続けられる吸い心地の良さなのに、香りと風味は充分以上で、キューバ産にはない楽さがある。葉巻と格闘する必要が無い。全体に香りと味共に複雑で奥深い、オールドハバナをイメージさせる風味。終盤にトーストの香ばしさが現れてフィニッシュ。

クランデスティノス ナチュラル ドンアレハンドロ
3,000円/本
94 Point
キューバ産近似度:5.5(最大5)
ヴィトラ: ピラミデエクストラ
ボディー: ミディアム
喫煙時間: 約 90 分
 

20世紀前半にキューバで大流行した、オールドハバナスタイルの葉巻復刻を想定してブレンドされたナチュラルシリーズ最大のピラミデ・エクストラサイズ。唯一のピラミデスヴィトラとドンアレハンドロの名を冠すにふさわしい、キューバ産を超えるCLANDESITINOSの旗艦シガー。

CLANDESTINOS唯一のトルペドで、ロバイナ農園のアレハンドロ翁の名前を冠す葉巻。

その特別感に違わず、いきなりスタートから美味しい。全く強くないのに香り、味わいは十二分で、えぐみや苦みなどの雑味が全くない。とにかく甘く香ばしい、抜群の味わい。これが最後まで続くなら確実に94~95点の葉巻であることを予感させる風味。ボディーはミディアムライト。

かなりハッキリとした甘みのカラメル、ナッツ、黒ブドウ(キャンベル)の甘み、カプチーノなど多くの複雑な風味がありながら、全てがバランスして心地よい味わいとなっている。ブラインドで出されたら、ほぼ間違いなくキューバ産と思ってしまう。正直これまで20年以上吸ってきた葉巻のノンキューバ産葉巻の中では、一番美味しい。これもちろん、キューバ産葉巻好きとしての主観ですが。

5cmほどで柑橘系の爽やかな甘み、半分を過ぎるとシダー系の香りが少し表れるが、香ばしさ、甘みは失われず、高度なバランスは変わらず。ラスト5cmでミディアムフルにパワーアップするが、最後まで苦み、えぐみ等の雑味も表れず、心地よいバランスを保ったままフィニッシュ。これは凄い葉巻です。

クランデスティノスは、私の友人であるキューバ人とそのブレーン複数名(これもキューバ人)が、マイアミのリトルハバナというキューバ移民達が多く住む場所で、自ら新たな葉巻を生み出そうとして開発されたものです。
キューバ人が作る葉巻の意義として、キューバ産葉巻の愛好家が好むブレンドプロファイルを試行錯誤し、キューバのタバコ葉は一切使用されていませんが、かなり頑張ってキューバ産葉巻に近いプロファイルに仕上げてあります。
もちろんキューバ産葉巻を超えるところまでは到達できていませんが、その頑張り度合いを最高5点の「キューバ産近似度」という数値で、私なりに見える化してみました。

ナチュラルシリーズは、20世紀前半にキューバで大流行した葉巻の復刻を想定して、ブレンドされています。キューバ産ブランドで位置づけを例えるなら、コイーバ、モンテクリスト、パルタガス、オヨー・ド・モントレーが近いかなというのが私の印象です。キューバ産葉巻の王道ブランドに近い、甘さと香ばしさが特徴のプロファイルです。ナチュラルシリーズは3シリーズ中キューバ産近似度が最も高く、小さいビトラから順に5.0、5.0、5.5(5点満点)です。

3シリーズとも、香りが非常に豊かな点は共通していて、これがボディーの強さと感じられるむきもあるのですが、飲み物なしでも吸い続けられるような吸い心地の軽さから、ナチュラルシリーズのボディーはミディアムだと考えています。
3シリーズ中、最もキューバ産に近い風味を持ち、甘みと香ばしさのバランスに優れた葉巻です。まだ吸ってみた経験が無い方は、ぜひ一度お試しいただきたい葉巻です。

スタッフ通信

CubanCigarスタッフの西村です。
10月も中旬となり、秋らしく過ごしやすい気候になって参りましたが、メルマガをご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか?

9月25日にキューバンシガー店舗にて、「第一回 ニカラグア産新規開発中葉巻 試作サンプルのテイスティング会」を開催しました。今回は、その様子をご紹介いたします。

テイスティング会には、キューバンシガー実店舗がオープンした2011年から、12年以上ご来店くださっている、キューバ産葉巻一筋の70代男性と、キューバ産葉巻だけではなく、様々なノンキューバン葉巻も嗜まれている50代男性がご参加下さいました。

今回テイスティングしたのは、7月下旬にニカラグアより35本の葉巻が届いたうちの、残り計8本。

・ニカラグア産3本
ロブスト×2、ラギートNo.2×1
※ フィラー、バインダー、ラッパーが全てニカラグア産(ハラッパ産)。

・フィラーが非公表のタバコ葉の葉巻5種類、各1本。
ペティコロナ、コロナ、ラギートNo.2、ロブスト、チャーチル

ではさっそく、常連様からいただいた感想、ご意見を、一部紹介いたします。

【フィラー非公表葉巻】
・心地よい美味しい葉巻
・ベースはポールララニャガ、でも、ポールララニャガにはない甘さがある。
・最後、一番良いころのハバノスみたいに美味しい。
・着火のとき、香りもドローも良い。
 

【ニカラグア産】
・強さが控えめで吸いやすい。
・変なくせが無い。
・強すぎず、吸い疲れしない。
・アーシーさがある。

長年キューバ産を嗜まれており、なかなかノンキューバの葉巻を気に入ることがなかった年配の常連のお客様は、「他のキューバ産の葉巻を吸わなくても、この葉巻でいい!」
「手が熱くなるほど短くなっても、最後まで美味しい!」と興奮気味の笑顔で言ってくださるほど気に入っていただき、とても楽しんでいただいたご様子でした。

2時間ほど行われたテイスティング会の中で、常連様から「リングやボックスはどうするの?」と質問をいただいたのですが、片岡の説明によると「リング、ボックスありで製品化の予定」とのことで、また、ブランド名、ブランドロゴ、リング、ボックスはデザイン済み、10月にブレンドの改良を協議予定とのことでした。

そしてつい先日、10月12日には第二回のテイスティング会が行われたのですが、こちらは概要だけお伝えします。

テスト対象は10ヴィトラで、ブレンド記号CT3というものでした。リヘロ、セコ、ボラードの配合によりブレンド種類を比較検討しているとのことです。

常連のお客様とオーナー片岡、オーナーの奥様の4名で10種類近くの葉巻を吸われていましたが、どれも非常に美味しいとの評価で、常連様お二人も、製品化が待ち遠しいご様子でした。

私たちスタッフも、この開発中の葉巻には興味深々で、どのような葉巻が製品として出来上がるのか楽しみです。早く皆様にも良い葉巻をお届けしたい!と思いました。

葉巻愛好家の方々にとっては受難の時期ではありますが、スタッフ一丸となって、引き続きキューバ産葉巻を中心に様々な美味しい葉巻をお届けし、葉巻愛好家の皆様にとってベストなシガーライフとなるお手伝いをさせていただきたいと思っております。これからも、どうぞよろしくお願いします。


メルマガをご覧の皆様、はじめまして。
7月後半よりCubanCigarに正社員として入社した原口と申します。

葉巻専門店という珍しいお店に興味を持ち働かせていただけることになりました。
葉巻について何も知らない状態で入社し、不安も沢山でしたが、オーナー片岡、先輩スタッフに丁寧に指導していただき、また人見知りな私にお客様から気さくに話しかけてくださったり、葉巻のことについて教えていただく機会も多いです。
そのおかげで今では不安もなくなり、日々楽しみながらお仕事をさせていただいております。

ネットショップ注文商品の梱包も最初の頃は苦手でしたが、今では一人でできるようになりました。お客様にきれいな状態でお届けされるよう心がけています。日々出荷準備を行っていると、お客様にはどの葉巻が人気なのかなど、日々勉強になっております。実際に葉巻を吸う機会もあり、タバコにはない濃厚な煙と香りに驚きました。

まだまだ不慣れな点もあり勉強中ですが、皆様のシガーライフが楽しくなるよう、お仕事を通じてお手伝いできるよう努力をしてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ロメオ No.2
2,400円/本

2019年製造ボックス。
ラッパーの色が濃く艶もあり、香りも良いです。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ロメオ No.3
2,200円/本

香りが良く、ドローも良好です。

ロミオ・Y・ジュリエッタ ロメオ No.1
2,600円/本

2019年製造ボックス。
ラッパーの色が濃く、香りも強いです。

ベゲロス タパドス
2,800円/本

香りが強く、ドローも良好です。

ベゲロス マニャニタス
2,600円/本

2015年、2016年製造ボックス。
ラッパーの色が濃く香りも良いです。

 キューバ産葉巻専門店 CubanCigar.jp
 
〒 803-0841
 福岡県北九州市小倉北区清水3丁目7-17
 Tel. 093-953-7491
 Email info@cubancigar.jp
 https://www.cubancigar.jp/

美味しい葉巻との出会いは ココ から