キューバ産葉巻のように上下の葉巻の間にあるスパニッシュシダーの薄い板がニカラグアでは入手困難で手配ができなかったため、代わりにコート紙をコの字に折って入れています。
なぜこのような紙を入れるのかというと、まず上下の葉巻の間に仕切りとなる紙が入っていると上下の仕切り位置で平らになるので上段の葉巻が入れやすくなるためです。
また、小売店での取り扱いを考えたとき、葉巻が届いて破損チェックをする際に、上段の葉巻を1本1本取り出すのは面倒ですが、この紙があることにより上段の葉巻12本を一度に箱から出せます。その際、コート紙が葉巻のフットを保護する役割もあります。
さらに、スライドリッドボックスの蓋を閉めるときにコート紙があることで、ラッパーをこすらずに済むため、ラッパーの破損を防ぐこともできます。
Y視:ブランドロゴのデザイン良いですね
オ:なにせ一つ目の葉巻(ブランド)なので気合が入っています。
今、次のブランドロゴを考え始めていますが、頭がショートしています(笑)
【2月メルマガ記載の情報を元に、開発中葉巻のここ1か月の進捗を紹介】
1)自社開発 第一弾葉巻(フィラー原産国非公表、生産数限定)
2)Clandestinos Japan Limited 2種類
1)も2)もニカラグアのエステリで製造。偶然にも、どちらも出来上がりの時期が同じタイミングで、24時間の冷凍が済み一緒に発送となりました。
ニカラグアから輸出する際は通関が必要となります。また、原産国証明書や検疫書、航空貨物の配送状などの書類準備があり、それらがそろったのが配信の1~2日前ほど。
配信の2日前には、葉巻代の残金を送料などと併せて国際送金しました。まだ着金していないようですが、すでに発送はされているようで成田空港から荷受人の確認の電話がありました。配信の週の土曜日には成田に14個口の荷物が入る予定となっています。
3)自社開発 第二弾葉巻
オーナーの奥様が配信中に吸っている葉巻。11月に最終サンプルのつもりで持って帰ってオーナーがテイスティングしていましたが、契約書にブレンドのプロファイルも載せてもらおうと確認したところ、先方の葉巻工場の社長が「最終ブレンドのメモが見つからない…」と慌てた様子。「頑張って探してみて」と伝えましたが結局メモは見つからなかったので、もう一度最終ブレンドのサンプルを巻いて送ってもらいました。このサンプル葉巻も、14個口で輸送中の葉巻の中に入っています。
4)自社開発 第三(~五)弾葉巻
別の葉巻工場に依頼した葉巻で、3種類違うブレンドで巻いてもらい、10ヴィトラのサンプルを送ってもらいました。1月末に届き、2月からテイスティングを進めているところです。
4月下旬発売予定の自社開発第一弾葉巻は、評価シートを作って点数やバランスなどのチェックをしていき、その結果90~95点でその半数が93~95点。これはとんでもないものができたぞ!という感じだったんですが、現在テイスティングしているものがどれぐらいかというと、どれも90~92点に入ってきています。90点未満になる葉巻がほぼなく、感触的には3ブレンド共に全部合格点以上かなという感じです。
Y視:発売はいつからですか?
オ:最速の予定でいくと、来週後半(2月末前後)に葉巻が入ってきたとしたら、そこから2か月後。財務省に定価の認可申請を出したら、そこで1か月半かかるんですよね。
また、通関処理とは別に税関と金額の計算根拠、輸入価格の根拠を財務省提出用に作り直さないといけない。そういった作業に2種間ほどかかると見ているため、最短で2か月後。4月後半~5月前半が発売日になると思います。
【自宅の葉巻受入体制について】
店舗のウォークインヒュミドールはディスプレイが中心で倉庫目的に作られておらず収納力が十分ではないため自宅に葉巻倉庫を準備し保管することにしました。
自宅の一室を倉庫にするためにソファを処分したり、スチールラックが届いたので来週頭には組み立てて倉庫として完成させる予定です。
店舗のウォークインヒュミドールはスタッフが日に6回前後温度・湿度のチェックをして手動で加湿器などを調整していますが、自宅倉庫はそこまでできないため、全自動で69%に合うように、水も自動給水できるように画策をしています。
【新葉巻の価格帯について】
トレペティで1500円、ペティコロナで1700円、コロナスで1900円、ロブスト2200円、チャーチル3300円、ダブルコロナで4000円。
サンプラーも数種類用意する予定です。
【ブランドロゴデザインについて】
ブランド名の日本語訳は「人生の半輪」(英語でハーフホイール)です。
葉巻は人生の一部であるという意味を込めています。クラシックのキューバスタイルの葉巻を作りたいという思いがあったので、クラシックさをイメージさせるモチーフとして馬車をデザインした、というのもあります。
Y視:オーナーが吸っている葉巻の味の変化は?
オ:若干個体差はありますが、まぁまぁ変化があります。キューバ産より変化の幅が大きい。今回使用のフィラーは、1パッチに入っている葉っぱがリヘロ・セコ・ボラードまで混ざって入っているものを使用しています。それをリヘロ・セコ・ボラードに分類してからブレンドはしていますがリヘロ・セコ・ボラードの各タバコ葉は、それほど均一なプロファイルではありません。そのためブレンドの結果、途中で変化が生まれる。
ショートフィラーで葉巻を作ると、刻んで全て混ぜてしまうので、このような変化は生まれません。
チェリーのようなフルーティーさと甘みが現われたり、ナッティーさが増してきたなど、変化をが楽しい葉巻に仕上がっています。
このほかにも、コメント欄では「葉巻を吸うときにどんなドリンクを合わせていますか?」「葉巻を吸いながらどんなことをしていますか?」など、視聴者の方々同士で盛り上がることも多く、様々な話題で盛り上がった配信でもありました。
まだ配信をご覧になったことがない方は、葉巻片手にご参加くださいね。きっと楽しんでいただけると思います。
さて、最近店舗の方では「葉巻に興味があって」「葉巻を吸ってみたくて」と初めてご来店くださる若い方が増えてきたように感じています。
また、長くご来店いただいいているお客様から、「メルマガ見ています。4月が楽しみです!」とお声掛けくださる方もいらっしゃいます。
キューバ産葉巻の品薄な状況はまだ続いていますが、開発中のニカラグア葉巻が発売になれば選択肢が増え、葉巻愛好家の皆様にもきっとお喜びいただけることと思います。
発売までまだ少しお待ちいただきますが、自信を持ってお勧めできる葉巻となっておりますので、どうぞご期待くださいね。
皆様にお届けできる日を、私たちスタッフも楽しみにしております。