CubanCigarメルマガ読者の皆さま、ごきげんよう。
今年も残すところ約2週間となりました。私は先週末から酷い咳で、しかし熱も出なかったため、例年冬場に出てくる気管支炎かと軽く考えていたところ、寝られないほど酷い咳になり、まいりました。インフルエンザも流行っているようですので、皆様も体調管理にはお気を付けください。
ここ最近、キューバ産を良く吸っています。というのも、次期開発ブランドのブレンドがついに目標基準を超え、再現性チェックの段階に入ったためです。これまでの開発段階では、自作の開発テストブレンドを始め、試作サンプルばかり吸っていたのですが、ここへ来てついに再現ブレンド製造待ちとなったため、改めて私の中での「美味しい葉巻」の基準チェックの意味で、キューバ産を立て続けに吸っています。
ちなみに再現ブレンドのテストは早くて1月中旬~下旬頃の予定で、同時にさらなる改良ブレンドテストも行う予定。また、マシンメイドのサンプルもテスト予定です。
その最近吸ったキューバ産の中で、これは美味いと思ったのが、ロメオ・Y・ジュリエッタ チャーチル、ロメオ セドロスデラックス No.3、パルタガス セリーD No.4、オヨー・ド・モントレー デュ・メール、ベゲロス タバドスでした。
個人所有の葉巻から吸っているため、売り切れ銘柄ばかりで申し訳ないのですが、特に意外だったのは、ロメオのセドロスセドロスデラックス No.3とデュ・メールですね。デュ・メールは現在販売中のロットも、かなり熟成品となっていますので美味しいと思います。小さいですけどね。
この数年の経験から感じるのは、ベゲロスは熟成させると美味しくなるということです。吸ってみてまだ若いな~と思ったら、思い切って半年~一年熟成させてみることをおすすめします。かなり美味しくなりますよ。
では逆に、ここに名前が挙がらなかった葉巻は?と言うと、そうですね、10種類ちょっとあるでしょうか。個体差もあるので、あえて葉巻名は挙げませんが。一番ダメだった葉巻は88点くらいだったので、流石にこれにはガッカリしました。90点未満はさすがにこれ1本だけでしたが。
いくらキューバ産とはいっても、全てが最高というわけではないので、吸ってみて「???」と思った時は、別のブランド、ヴィトラを試してみるのをおすすめします。
現在(12月17日時点)在庫があるキューバ産で、ほぼ外さない葉巻となると、以下が挙げられます。私の個人的主観です。
・ボリバー ベリコソ フィノス 6,600円
・コイーバ シグロ III 10,560円
・オヨー・ド・モントレー エピキュア NO.1 5,720円
・H.アップマン コネスール A 8,800円
・モンテクリスト ダブル エドゥムンド 8,800円
・パルタガス セリーD No.6 3,960円
・ロミオ・Y・ジュリエッタ ベリコソ 6,270円
・トリニダッド レイエス 5,610円
こうしてみると、どれも高いですね。多少買いやすいと言えば唯一セリーD No.6でしょうか。それでもサイズから考えると、決して安くはないですね。当社のオリジナルブランドが良く売れるのも納得です。
当店CubanCigarの創業は2007年で、当時はネットショップのみのスタートでした。(実店舗2011年オープン)なぜ葉巻販売を始めたかと言うと、私自身30歳の時、コイーバ ロブストで葉巻にハマったものの、地元北九州市では美味しい葉巻を買える店もなく、隣県山口県まで買いに行ってみたり、それでもカラカラに乾燥していてギャフンとなったり、地方故の葉巻入手の難しさを日々痛感していたのでした。
ゆえに海外から葉巻を輸入するようになり、偽物キューバ産をつかまされるなどの失敗も経験しましたが、やがて私自身は葉巻の調達に困らなくなりました。そこで、ふと思ったのです。日本全国に、私と同じように葉巻の入手に苦労されている人々が多くいるのでは?と。
葉巻をキューバ産専門とした理由はシンプルです。間違いなく自信を持って「美味しいですよ!」と、おすすめできるからです。
葉巻を吸い始めた当時、私はサラリーマンで、毎日キューバ産を吸える懐具合ではありませんでした。なのでノンキューバの美味しいデイリーシガー探しを、日々の楽しみの一つとしていました。その頃お世話になったラ・エニネンシア クバニタスという葉巻を輸入販売されていたのが、キース ブレークタイムの生みの親、A・ビューラーさんで、当時は面識もありませんでした。
それで、安くて美味しいデイリーシガーは見つかったのか? CubanCigar設立までの約5年間のデイリーシガー探しで理解したことは、残念ながら「葉巻の美味しさは概ね値段なり」という事実でした。
500円の葉巻は、2,000円のキューバ産の美味しさ、楽しさの1/4、まぁそんなもんです。キューバ産の1/4の美味しさというと、ほぼ消化試合に近いスモーキングです。こんなもの売っても、全く胸を張っておすすめできないので、キューバ産専門を決めたのでした。
しかしこの数年、コロナ禍でキューバ産の輸入量、価格、全てが変わってしまいましたね。キューバ産価格も青天井だとは思いませんが、既に充分、手の出しにくい高級嗜好品になってしまったと思っています。
この価格について行ける方は良いでしょう。でも、20年以上も前、30代前半で500~800円くらいのデイリーシガー探しをしていた私の経験から、今、新たに葉巻を始めてみる若い人たちにとって、今のキューバ産の価格はあまりにハードルが高いと考えています。
当店のオリジナルブランドは、キューバ産が高騰した現状にあって、①今後も美味しい葉巻を吸い続けていきたいキューバ産葉巻ファン、②キューバ産には手が出ないが、新たに葉巻を始めて楽しみたい人々、を応援したいと開発した葉巻です。
冒頭でマシンメイド葉巻のサンプルテストの事を話しましたが、まだ覚えていますか?(笑)
正直言うと、私はショートフィラーやマシンメイドの葉巻があまり好きではありません。キューバ産でもそれらを色々と吸ってきましたが、結局のところ…どこか満足しないからです。特にキンテロが苦手です(好きな方、ごめんなさい)。
ですが、例えば20代の若者が当店をきっかけに葉巻にハマり、でも「毎日メディア・ルエダは価格的にキツい!」そんな若者を応援できるデイリーシガー、これは何らかの形で提供できたら良いなと、ずっと考えてきました。その可能性を感じるメカニザードを1月中旬~下旬にテストできる予定です。商品化できるかどうかは、そのテスト結果次第ですが、また皆様に状況をお知らせしようと思います。
今回は文章ばかりですが、最後にもう一点、クランデスティノス マニャネロスのストックが2年熟成超となり、かなり美味しくなっています。先日吸った個体は、上質なキューバ産かと思うような味わいと香りでした。