No.3

　メディア・ルエダ・デ・ラ・ヴィーダの葉巻は、自然でナチュラルな甘みとナッティーな香ばしさのバランスが最大の特徴です。その香りと味わいのプロファイルは、私が知りうる限りではキューバ産葉巻に最も近いものです。10種類のヴィトラは全て同じブレンドプロファイルとなっており、ヴィトラごとのボディーの強弱や、風味の違いはなく、基本的に全ヴィトラで一貫した甘みと香ばしさの心地良いバランスが楽しめます。

　ブレンドプロファイルは10ヴィトラ共通ですが、リングゲージの大きな葉巻になるほどフィラータバコ葉の使用枚数が多いため、香りと味わいの複雑さが増す傾向にあります。最もフィラー枚数の少ないトレペティコロナでは3.5枚、最も多い枚数が必要なダブルコロナでは10.5枚のフィラーが使用されています。
このNo.3のフィラー使用枚数は6枚です。

　No.3のヴィトラはコロナです。トレペティコロナやペティコロナでは少し物足りない時に、ちょうど良い喫煙時間の葉巻です。使用されているフィラー枚数もNo.5やNo.4と比較して多いため、香りと味わいの複雑さと風味の変化もこちらのヴィトラの方が楽しめるでしょう。

── テイスティングノート ──
　ミディアムボディーでスタート。ブラウンシュガー、ローストナッツ、ドライチェリーが良くバランスした風味に、ニコチン感がかなりしっかり感じられます。ナチュラルな甘みと香ばしさのバランスが心地よく、オールドハバナのキューバ産葉巻をイメージさせる風味。ただし、やや強いですが。甘く香ばしい基本プロファイルは変わりませんが、中盤からボディーが柔らかくなりミディアムボディーに変化し、さらに心地よいスモーキングに。

　ボディーがマイルドに変化するというのは通常珍しいことですが、その理由はメディア・ルエダのフィラータバコ葉の特性に由来します。メディア・ルエダのフィラーは、リヘロ、セコ、ボラードと3つの異なる強さのタバコ葉をブレンドしていますが、通常この分類はタバコ葉の収穫時に行われます。一報メディア・ルエダのフィラーは、ミックス状体で熟成されたタバコ葉を、熟成後に分類しています。この熟成後分類というのは収穫時分類よりも難しく、結果的に各分類のボディーの強弱のレンジがやや広くなっています。そのことで、キューバ産葉巻よりも、メディア・ルエダ全体として変化が出やすい特性となっています。

　終盤にシダー系の香りが加わり、ボディーは再びミディアムフルへ。変化はありますが全体のバランスの良さは保ったままラスト3cmまで美味しいままフィニッシュ。No.4でも感じましたが、熟成するとかなり美味しくなりそうな葉巻でした。
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1箱は24本入りとなっています。24本ご注文いただければ、箱入り24本でお届けいたします。

Vitola　：コロナ
サイズ ：143mm×16.67mm（RG42）
喫煙時間：約60min
ボディー：ミディアムフル

生産国：ニカラグア
分類：プレミアムシガー（ハンドメイド、ロングフィラー）
ラッパー：エクアドル（ハバノ種）
バインダー：インドネシア
フィラー：非公表

キューバ産近似度：5.0（最大5）
こんな葉巻好きの方にお薦め：コイーバ、パルタガス、モンテクリスト
オーナーレビュー点数：92点（全体で91～95点、その内約50％が93～95点）
　93～95点：至福、極上の吸い心地、是非また吸いたい
　90～92点：美味しい、また吸いたい
　87～89点：美味しいが、何かマイナス要素がある
　84～86点：美味しくない、次はもう吸いたくない