葉巻の用語
- 4C
- フランスの文化で食後の時間を愉しむ…Cafe(コーヒー)、Chocolate(チョコレート)、Cigar(シガー)、Cognac(コニャック)の頭文字を総称したもの。フレンチレストランの高級店では、必ずこの4つを揃えている。
- 8-9-8
- フランスの文化で食後の時間を愉しむ…Cafe(コーヒー)、Chocolate(チョコレート)、Cigar(シガー)、Cognac(コニャック)の頭キャビネット・ボワト・ナチュールに似ているが、葉巻が3層に8本-9本-8本と収められたボックス。ニス塗りとそうでないものとがある。パルタガス8-9-8などは、このボックスのタイプ。
- 青カビ
- blue [green] mold
- 湿度過多な環境で発生することのあるカビの一種。過加湿にしすぎたヒュミドールなどで発生することがある。白カビと違って葉巻に大きなダメージを与えるので、ハケで祓っても喫煙することはできない。一度青カビが発生したヒュミドールは掃除・天日干しなどしても再発生することが多いので、利用を控えた方が無難。
- アコンディショナード・マテリアプリマ
- acondicionado materia-prima
- 原料仕分け室。葉巻工場に移送されたトリパ・カポーテ用の葉について、仕分け、計量、ほぐしの工程を行う部屋。
- アニージャ
- anilla
- キューバ国内ではシガーバンドあるいはシガーリングのこと。
- アニジャード
- anillado
- 葉巻の製造工程で、巻き上がった葉巻にブランドのトレードマークであるリングを巻きつける作業のこと。
- アバノス・エス・アー
- Habanos S.A
- キューバ産タバコを世界に販売するハバナが本店の会社でキューバ産業(政府)とFranco-Spanish会社のAltadis S.A.との合弁会社。
- アポルケ
- aporque
- タバコの木がより強い根をもつ様に、土盛り(わだち状)を作る作業のこと。
- アンバーニッシュ
- unvernished
- バーニッシュとはニスのことで、ニス塗りされていないボックスを指す。
- ヴィトラ
- vitola
- 葉巻工場で用いられている、葉巻の製造規格名。サイズとシェイプの複合規格。
- ヴェグエロ
- veguero
- タバコ栽培農民
- ウノ・イ・メディオ
- uno y medio
- コロホ種のタバコ葉のうち、下から2番めの層の名称。
- エイジング
- ageing
- 発酵および熟成を意味する言葉。葉巻用タバコ葉の一次〜三次発酵行程や、製品となった葉巻の保管熟成を行うこと。製品葉巻の熟成には、大型ヒュミドール内でボックス保管するのが最も良いとされる。
- エスカパラーテ
- escaparate
- 品質管理をクリアした葉巻を、工場出荷前に一定期間湿度調整させるための貯蔵庫。温度16〜18℃、湿度65〜70%で湿気を抜いていく。
- エスコヒーダ・デ・コロレス
- escogida de colores
- 葉巻製造工程で、巻き上がった葉巻の色を、明暗や濃淡で選別する作業。
- エチョ・エン・クーバ
- hecho en cuba
- Made inキューバの意味。
- エディシオン・リミターダ
- edicion limitada
- 西暦2000年以降、Habanos S.A.が毎年リリースしている、各ブランドのレギュラーヴィトラ(シェイプ)とは異なる、特別なヴィトラで製作される数量限定葉巻。ラッパーには2年以上熟成された葉が使用され、ダークな色合いが特徴。
- エンパケタード
- empaquetado
- 葉巻の製造工程で、トリパ・カポーテ用の葉を仕分けする作業。
- エンバラーテ
- embalate
- 葉巻工場の中で、箱詰めまで終了した輸出用の葉巻をカートン詰めする部屋。
- オレオ
- oreo
- 葉巻の製造工程で、モハの工程を終えたカパ用の葉を、湿度の高い部屋に収納して、水分をなじませる段階。この工程には約5時間かける。
- カーサ・デ・タバコ
- casa de tabaco
- タバコ葉のキュアリングを行うための小屋。太陽の光と風の具合を綿密に計算した上で、建造する場所と方角が決定される。
- カタドレス
- catadores
- 工場で毎日シガーの味をテストする味の検査人。
- カスキージョ
- casquillo
- 語源は弾薬筒。キャップを完成させるため、ラッパーから小さな円形部を切り取る円筒形の穴開け。
- カタドレス
- catadores
- 工場で毎日シガーの味をテストする味の検査人。
- 固巻き
- 葉巻のフィラーが詰まった、巻きの固い葉巻の俗称。一般にドローがタイトで吸い込みにくいことが多い。
- 片燃え
- 葉巻の燃焼が真っ直ぐに燃え進まず、片側だけが燃え進む状態。
- カパ
- capa
- ラッパー(Wrapper)。葉巻の最も外側に巻かれる葉。外見が美しく、伸縮性に冨んだ、絹のような葉が選び抜かれる。
- ガビージャ
- gavilla
- 陰干しされた葉の茎を束ねたもの。
- カポーテ
- capote
- バインダー(Binder)。束ねたトリパ(フィラー)を巻いて、固定させている葉。
- カマラ・デ・フェルメンタシオン
- camara de fermentacion
- 収穫されてキュアリングの工程を経たタバコ葉を、人工的に発酵させる場所。
- ガレラ
- galera
- Galley(さじき)の意味。葉巻工場における巻き上げ部屋。工場の1フロアのほとんどを占める。
- キャビネット
- cabinet
- リボンでまとめられた束の形で、葉巻が収められている箱。
- キャビネット・ボワト・ナチュール
- cabinet boite nature
- セミ・ボワト・ナチュール(SBN)と同じ上段13本、下段12本で葉巻が収められる箱だが、SBNと異なり上蓋が一枚板ではなく、まち付きの蓋になっているもの。アンバーニッシュはなく、全てニス塗りのボックス。コイーバのエスプレンディドスなどは、このボックスのタイプ。
- ギャランティーシール
- guarantee seal
- ハバナシガーの製造工程で、箱詰め後に「キューバ政府公認」という意味のシールで封がさせる。品質保証書の一種。
- キュアリング
- curing
- Air Curing、収穫したタバコ葉を乾燥させる工程。単に水分を蒸発させるのではなく、葉の長期保存がきくように含有水分を調節する。
- クーバ・タバコ
- Cuba Tabaco
- キューバ葉巻の国有専売公社。1994年にほとんどのハバナシガーの販売権をHabanos S.A.に引き継いだ。
- クーヘ
- cuje
- 収穫したタバコ葉に糸を通したものを吊るす、4mくらいの長さの棒のこと。一般的に、マングローブがよく使われる。1本のクーヘには、100〜150枚の葉が吊される。
- クールスモーキング
- cool smoking
- 葉巻・パイプ・タバコなどを美味しく味わうために、火種部の温度をなるべく上げずに喫煙する方法のこと。葉巻はタバコを美味しく味わうための完成された構造となっているため、あまりこのことを気にかけなくてもクールスモーキングできる。
葉巻におけるクールスモーキングのコツは、ゆっくりと吸い込みを行うことと、薫らすペースを早くしすぎないことである。ドローのイージーな葉巻は薫らすのに楽だが、注意してドローを行わないと簡単に煙が熱くなり、シガーの味わいを落とすこととなる。そのため、ややタイトドローの葉巻の方が結果的にはクールスモーキングできる場合もある。 - クラーロ
- claro
- シガーの表面のラッパーのライト・ブラウン(淡い茶色)。
- クラシオン
- curacion
- 養生。カサ・デ・タバコの小屋で行われる陰干し。
- クリオーリョ種
- criollo plant
- トリパ・カポーテ用のタバコの木。通称タバコ・デル・ソル(サン・グラウン)
- ゴマ
- goma
- 味、香りのない植物性の糊。通常、トラガカントゴム。トルセドールがシガーのラッパー葉とキャップ(吸い口)を整えるにの使用する。
- コロナ
- corona
- コロホ種のタバコ葉のうち、最上層の名称。
- コロホ種
- corojo plant
- カパ用のタバコの木。通称タバコ・タパド(シェード・グラウン)
- コロラード
- colorado
- シガーの表面のラッパーの色でダーク・ブラウン(濃い茶色)。
- サクディドール
- sacudidor
- 葉巻の製造工程で、モハの工程を終えたカパ用の葉の、水気を切る作業をする人のことをいう。
- サファド
- zafado
- 葉巻の製造工程で、計量を終えたトリパ・カポーテ用の葉をほぐす作業。またカパ用の葉の場合は、テルシオから出した葉をほぐす作業を指す。
- サン・サルバドール
- san salvador
- 1492年、インドを目指して大航海を行ったコロンブス一行が、最初に上陸した陸地。現在のハバナ諸島のサン・サルバドル諸島。「聖なる救世主」という意味でコロンブスが名付けた。
- サングラウン
- sun-grown
- 直射日光のもとでタバコ葉栽培すること。日差しを強く浴びるため半日陰で栽培される(シェードグラウン)より、厚みがあり葉脈の太い葉に育つ。フィラーとバインダー用のタバコ葉栽培に用いられる。
- シェードグラウン
- shade-grown
- 直射日光を遮るための綿布(タパド)の下でタバコ葉を栽培すること。サングラウン栽培に比べデリケートに葉が成長し、より薄く、弾力性のある葉となる。ラッパー用のタバコ葉栽培に用いられる。
- シガーエキスパート
- cex
- シガーを喫煙するだけでなく、その文化を理解し、最低限必要な知識が持ち、嗜みやマナーを正しく普及貢献できる方が対象の呼称資格。職種、経験は不問。日本キューバシガー教育協会が実施するシガーエキスパート(CEX)資格試験合格者に資格が認定される。受験資格は職種、経験不問で、30歳以上限定。
- シガーマネージャー
- cmg
- 書物だけの知識ではなく、実際の研修、及びサービス技術力を身につけている見識と経験のある方が対象の呼称資格。日本キューバシガー教育協会が実施するシガーマネージャー(CMG)資格試験合格者に資格が認定される。受験資格は飲食サービス業を通算5年以上経験、もしくは、バーテンダー業を通算3年以上経験し、現在も従事している方で、20歳以上。
- シガリロ
- cigarrllo
- シガレットとシガーの中間サイズの葉巻。シガレット感覚で吸うことができる。
- シダー片
- 葉巻のボックス内の仕切りや内蓋に使われている薄いシダー(杉)板を棒状に割いたもの。マッチのようにして葉巻の着火に使用される。葉巻用マッチと異なり灰が飛び散りやすい。
- シダーマッチ
- cedar match
- マッチの軸にシダー(杉)が使用された、葉巻用マッチ。着火剤に硫黄が含まれておらず、マッチ特有の強い匂いが抑えられているため、葉巻の香りを損なわない。
- ジャール
- jar
- 葉巻包装箱が木製ではなく、円筒形の陶器製のもの。限定生産のレアなシガーで希に見ることが出来る。コイーバのピラミデス ミレニアムジャーなどがこのタイプ。
- ショートフィラー
- short filler
- トリパコルタ(tripa corta)。刻まれたフィラー用タバコ葉。ショートフィラー葉巻の場合、葉巻のボックス裏に「TC」のスタンプが押される。
- 白カビ
- mold,mildew
- 湿度過多な環境で葉巻を保管すると葉巻表面に発生することのあるカビの一種。柔らかいハケなどで祓うことで除去できるが、過加湿の指標とも言えるため湿度管理を見直した方が良い。フェイクシガーは品質管理がずさんなため、白カビが発生しやすい。
- スナッフィング
- snuffing
- タバコの吸引形態のひとつ。嗅ぎタバコ。タバコの葉を乾燥させて粉状にし、鼻の粘膜などから吸引する。現在は主流ではないが、ルイ14世のころのフランスでは上流階級の嗜好品として定着していた。日本ではほとんど普及していない。
- スモーキング
- smoking
- タバコの吸引形態のひとつ。喫煙タバコのこと。乾燥させたタバコの葉を燃焼させ、煙として吸引する。喫煙形態にはパイプ、巻きタバコ(葉巻など)、紙巻きタバコなどがある。
- スライド・リッド・ボックス
- SLB(Slide Lid Box)
- キャビネットセレクション(Cabinet Selection)とも呼ばれる。黄色のリボンで束ねられた葉巻が、スライド蓋のボックスに収められているタイプ。ニス塗りとそうでないものとがある。コイーバのシグロシリーズなどは、このボックスのタイプ。
- セコ
- seco
- タバコ・デル・ソルの中間部につく葉の呼び名。太陽の光をほどよく浴びているので、味も風味もバランスがとれている。
- セドロ
- cedro
- 杉のこと。葉巻の箱、ヒュミドールの内張り、マッチなど、葉巻の周辺にあるものは、すべてにセドロが用いられている。
- セポ
- cepo
- 巻きあっがった葉巻の太さや長さを計る定規のこと。品質管理の必需品。また、リングケージのこと。
- セミ・ボワト・ナチュール
- SBN(Semi Boite Nature)
- ボワト・ナチュールとはフランス語で自然の箱の意味で、装飾ラベルの貼られていないボックスのこと。基本的にはラベルドボックスと同じ形状だが、蓋が釘打ちではなく金具で止められている。ニス塗りとそうでないものとがある。パルタガス セリーD No.4などは、このタイプのボックス。
- セントロ・ゴルド
- centro gordo
- コロホ種のタバコ葉のうち、上から2番めの層の名称。
- セントロ・フィノ
- centro fino
- コロホ種のタバコ葉のうち、上から3番めの層の名称。
- セントロ・リヘロ
- centro ligero
- コロホ種のタバコ葉のうち、上から4番めの層の名称。
- タイノ族
- tainos
- 1492年、コロンブス一行がキューバ島北東部(現在のオルギン)で出会った先住民族。彼らがコロンブス一行に喫煙の習慣を教えたとされている。
- タバクーバ
- Tabcuba
- 栽培や製造の部門を担当するキューバ現地会社。
- タバコ
- tabaco
- スペインではタバコの葉のことであるが、キューバではシガーそのものの意味。
- タバコ・タパド
- tabaco tapado
- カパ用のタバコの木「コロホ種」の通称。強い太陽光線をやわらげ風、雨、害虫から葉を守ために、畑全体にタバドで覆って育てる。
- タバコ・デル・ソル
- tabaco del sol
- トリパ・カポーテ用のタバコの木「クリオーリョ種」の通称。タバコ・タパドと違って何の覆いもせすに育てるので、太陽の光を浴びて風味の強いタバコとなる。
- タバコ・ネグロ・クバーノ
- tabaco negro cubano
- キューバ産黒タバコ。クリストファーコロンブスが島で発見した原産(固有)のタバコ品種。
- タパド
- tapado
- ラッパー用タバコ葉畑を覆う、白い綿織物。強い太陽光がタバコ葉に直接当たるのを和らげる。
- タブラ
- tabla
- トルセドールがシガーを作る木製のまな板。
- チャベタ
- chaveta
- 巻き職人が使用する半円型の小さな山刀。カポーテやカパを切ったり、巻きやすい形に整えるのに使う。
- チューイング
- chewing
- タバコの吸引形態のひとつ。噛みタバコ。タバコの葉を発酵させ、塩などを加えて口中で噛む。もともとは、医薬品として用いられたと伝えられる。
- チュボス
- tubos
- 葉巻を1本単位で保管・携帯するための容器。チューブ、チューボ。アルミ製が一般的。チュボス入りで販売されている葉巻もある。
- デシーヘ
- deshije
- デスボトナールの後に行う、ヨコに出てきた芽のつみ取り(除去)作業。
- デスパリージョ
- despalillo
- 葉巻の製造工程で葉の芯(葉脈)を取り除く作業。また第2発酵をする場所。
- デスパリジャドーラス
- despalilladoras
- フィラーとバインダーの葉の主脈(茎)取りの女性、あるいはシガー工場でラッパー葉の主脈を取り除く仕事の女性。
- デスボトナール
- desbotonar
- 葉の成長がより良く促されるように、てっぺんのつぼみを摘み取る作業。
- テルシオ
- tercio
- 発酵・さらしを終えたカパ用の葉を梱包する箱のこと。タバコ葉はこの状態で長期間倉庫で熟成され、テルシオの梱包ごと、葉巻工場へ移送される。
- テルミナード
- terminado
- 葉巻の製造工程で、完成した葉巻を箱詰めしていくと同時に、1本1本の検品を行うこと。
- トータルメンテ・ア・マノ
- totalmente a mano
- オール・ハンドメイドの意味。ハバナシガーの箱の裏に焼印されている言葉。「すべて手作り」と言う意味。良い葉巻の証ともいえる。
- 読書
- 巻き職人が作業しているラ・ガレラで、ニュースや文芸作品が読み上げられる習慣。職人達は、手を動かしながら耳で読書している。
- トリパ
- tripa
- フィラー(filler)。葉巻の芯になる部分。リヘロのブレンドの割合が、葉巻の味と香りを決める。
- トリパコルタ
- tripa corta
- ショートフィラー(short filler)。刻まれたフィラー用タバコ葉。ショートフィラー葉巻の場合、葉巻のボックス裏に「TC」のスタンプが押される。
- トリパラルガ
- tripa larga
- ロングフィラー(long filler)。刻んでいない一枚物のフィラー用タバコ葉。
- トルシード
- torcido
- ガレラで葉巻を巻く作業のこと。トルシードを行う職人達をトルセドールという。
- トルセドール
- torcedor
- 葉巻を巻く職人のこと。ローラー。女性を指す時は、トルセドレス(TORCEDORES)。
- ドロー
- draw
- 葉巻の吸い込み抵抗のこと。ドローイングとも言う。
- ニコチン
- nicotine
- タバコの葉に含まれている物質のひとつ。毒性があり、神経中枢に作用する。タバコを入手し流行させたフランス人ジャン・ニコの名にちなむという。
- 日本キューバシガー教育協会
- C.C.A
- 日本キューバ議会連盟・キューバ大使館の声掛けにより発足した、シガーを正しく理解し、その知識と技術を教育する機関。 2種類の資格試験を毎年1回実施している。会長は元内閣府副大臣の谷本龍哉氏。最高顧問は麻生太郎衆議院議員
- 燃焼
- burn
- 葉巻においては、燃え進み方を表す言葉。太い葉巻ほど燃焼は遅くなる。
- バーニッシュ
- varnished
- バーニッシュとはニスのことで、ニス塗りされたボックスをこう呼ぶ。
- バインダー
- binder
- カポーテ(Capote)の英語表記
- パカ
- paca
- タバコ農園で、選別までの工程を終えたトリパ・カポーテ用の葉巻を、葉巻工場へ移送のために詰める麻製の袋のこと。
- ハバナ
- havana
- キューバの首都ラ・ハバノの英語表記。またはハバナシガーを指すこともある。
- ハバリタシオエス
- habilitaciones
- ハバノス用箱の伝統装飾化粧。
- パルマス・レアレース
- palmas reales
- キューバ椰子のこと。この幹の皮をヤグアという。
- パレーホ
- parejo
- まっすぐな両端が平行なシガー
- バンチ
- bunch
- 葉巻の巻き上げの工程で、トリパ(フィラー)をカポーテ(バインダー)で巻いた状態。プレスして完成する。カパが巻かれる前の葉巻の原型。
- パンチカット
- punch cut
- 葉巻のヘッドを丸くくりぬくカット方法。パンチカッターと呼ばれる専用カッターを使用する。
- バンドレス
- bundles
- シダーボックスではなく、紙箱や巻紙で梱包される葉巻の包装形態。ハバナシガーではマシンメイドシガーの一部で採用されている。キンテロなどは、この包装形態。
- ピナール・デル・リオ州
- Pinar del Rio
- キューバのタバコ葉産地の中でも、最上級といわれる葉が栽培されている、ハバナ西方の州。キューバの中でももっとも湿度が高く「たばこの揺りかご」と呼ばれる。
- ビュー
- view
- ハバナシガーのふたの裏に貼られる石版画のラベル。ブランド独自のデザインとは別に、特注デザインのビューがコレクション用に印刷されている。
- ピューロ
- puro
- ピュアを意味するスペイン語。キューバやスペインではハバナシガーをこう呼ぶ。他の国産のタバコ葉が混じっていない、という意味である。
- ヒュミディファー
- humidifer
- 加湿器。葉巻の世界においては、葉巻の調湿用品全般を指す言葉として使われる。オアシスの入った加湿器や機械式の加湿器、葉巻用調湿液などの総称。
- ヒュミドール
- humidor
- 葉巻を湿度管理保管するための保湿箱。内部には杉材が用いられているものがほとんどである。
- ファクトリーコード
- factory code
- 葉巻の製造工場を表すアルファベット2〜3文字のコードで、葉巻のボックス裏にスタンプされる。以前は工場名とコード一覧が公開されていたが、現在はハバナシガー偽造防止の目的でファクトリーコードは非公開となっており、頻繁にそのコードが変更されている。
- Vカット
- v cut
- 葉巻のヘッドをV字型に切り欠くカット方法。別名キャッツアイ。Vカッターと呼ばれる専用カッターを使用する。
- フィグラード
- figurado
- 一方の端がとっがった変形シガーで、ダブル・フィグラードは両端がとがった変形タイプ。
- フィラー
- filler
- トリパの英語表記
- フォルタレサ
- fortaleza
- 「味の強さ」の意味。Fortalezal,1,2,3は、Volado,seco,ligeroと同一の意味(同意語)で、それぞれの味の強さを示している。
- フラットカット
- flat cut
- 葉巻のヘッドを真っ直ぐに切り落とすカット方法。別名ギロチンカット。ダブルブレードカッターが一般的で、シングルブレードカッター、シガーシザーなどもこのカット方法に含まれる。カット方法としては最もポピュラーなタイプ。
- プランテオ・デ・ラ・メサ
- planteo de la mesa
- ハバノス用の葉を生育できるタバコ研究所から認証された生産地名称のある地域内の、個別の限定畑のことをいう。(最高限定畑)
- プリュム
- plume
- ブルーム(Bloom)のスペイン語表記。
- ブルーム
- bloom
- 葉巻の芳香成分であるエッセンシャルオイルがラッパー表面で結晶化したもの。風味の強い葉巻に見られることが多い。白カビとは異なり、結晶初期段階はキラキラとしたうぶ毛のように見える。結晶化が進むと、塩の結晶を小さくしたような状態になる。
- プレミアムシガー
- premium cigar
- 葉巻の中でも手巻きの高級品のこと。保存の際にヒュミドールなどでの湿度管理が必要。
- ブレンダー
- blender
- トリパのブレンドを担当する職人。選別を終えた葉をレシピに従って正確に計り分ける作業を行う。
- ベガ
- vega
- タバコ農園
- ベガス・フィナ・デ・プリメラ
- vegas fina de primera
- ハバノス用の葉を生育できるタバコ研究所から認証された生産地名称のある地域内の、個別の限定畑のことをいう。(最高限定畑)
- ペサーヘ
- pesaje
- 葉巻の製造工程で、トリパ・カポーテ用の葉を計量する作業のこと。
- ペリージャ
- perilla
- 葉巻の頭の部分。吸い口、ヘッド(head)のこと。
- ボキージャ
- boqilla
- 英語ではフット。シガーの足部(着火側
- ボックス
- box
- 葉巻の平箱。普通、下段に12本、上段に13本入っている。
- ボックスデイト
- box date
- 葉巻の製造出荷年と月を表すコード。葉巻のボックス裏にスタンプされる。
- ボックスプレス
- box press
- ラベルドボックス(化粧箱)に収められた葉巻が、四角い断面になるような状態でプレスがかかったもの。ボックス内の空隙がほとんどないため、未開封状態であればキャビネットボックスのものよりも熟成が早い。
- ボラード
- volado
- タバコ・デル・ソルの地面に近い部分につく葉の呼び名。燃焼性が優れているので、トリパの約60%を占める。
- マシーンメイド
- machine made
- Mecanizado、機械製のこと。
- マデューロ
- maduro
- シガーの外側になるラッパー葉の最も濃い茶色の表現。(濃いこげ茶)
- メカニサード
- mecanizado
- Machine Made、機械製のこと
- メディア・エルダ
- media rueda
- 「人生の半輪」の意味。巻き上がった葉巻を50本ずつリボンでしばって束にしたもの。
- モハ
- moja
- 葉巻の製造工程で、工場に移送されてきたパカ用の葉に霧状のシャワーをかけて、巻き上げまでの工程上で必要な水分を補給する作業。
- ヤグア
- yagua
- キューバ椰子(パルマス・レアーレス)の根本に近い部分の幹の皮。テルシオに編み込む。ヤグアの収穫量が葉巻の製造量にも影響を及ぼすほど、貴重な役割を担っている。
- ゆる巻き
- 葉巻のフィラーがあまり詰まっていない、巻きの緩い葉巻の総称。一般にドローが楽で吸い込みやすく煙の量も多くなるが、燃焼温度が上がりやすくクールスモーキングするには慎重なドローが必要。
- ラ・カサ・デル・アバーノ
- La Casa del Habano
- Habanos S.A.の正規販売店。直営店とフランチャイズ店があり、日本のラ・カサ・デル・アバーノは全てフランチャイズ店。この正規販売店でしか販売されない葉巻も一部ある。
- ラッパー
- wrapper
- カパの英語表記。
- ラベルドボックス
- labelled box
- 一般に化粧箱・ドレスボックスと呼ばれる葉巻のボックス。外装をカラフルなラベルで装飾してあり、上段に13本、下段に12本、計25本の葉巻を収納したものが一般的。このボックスタイプだけは、葉巻にボックスプレスがかかっている。モンテクリスト No.4などは、このタイプのボックス。
- リガドール
- ligador
- マスターブレンダー。シガー工場のブレンド責任者のこと。
- リブレ・デ・ピエ
- libre de pie
- コロホ種のタバコ葉のうち、いちばん下の層の名称。
- リヘロ
- ligero
- タバコ・デル・ソルの最上部につく葉の層の呼び名。太陽の光を存分に浴びるので、味も香りも強烈である。
- リング
- ring
- シガーバンド。葉巻の吸い口近く巻いてあるブランド名を表す帯。19世紀頃、オランダ人グスタフが考案した。後に記念リングや個人名を記したものが作られるようになり、その芸術性の高さからコレクションの対象となっている。
- リング ゲージ
- ring gauge
- 葉巻の太さ(直径)を表す単位。略してRGと書くこともある。1リングゲージは64分の1インチ。リングゲージに0.397を掛ければミリ単位に換算できる。
- レクトール
- lector
- ラ・ガレラで、葉巻職人たちに本やニュースを読んで聞かせる読み手のこと。
- レザガード
- rezagado
- 葉巻の製造工程で、加湿とデスパリージョの工程を終えたカパ用の葉を、巻き上げのために選別する作業。ここでも、葉巻の色、大きさ、きめ、傷の有無などが厳しくチェックされる。
- レジオナル・エディシオン
- regional edition
- 地域限定葉巻。国や地域を統括するディストリビューター単位で数量限定で発売される。
- ロングフィラー
- long filler
- トリパラルガ(tripa larga)。刻んでいない一枚物のフィラー用タバコ葉。
- ワランティーシール
- warranty seal
- ハバナシガーの製造工程で、箱詰め後に「キューバ政府公認」という意味のシールで封がされる。品質保証書の一種。ギャランティーシールと同意。