そして第二部(夜の部)のブラインドテイスティングは参加者8名+私、の計9名でスタート。第一部の葉巻と同じとは限らない条件です。二部の葉巻が何かは、一部と同様に私は聞いていません。このあたり、私もガチで楽しもうとしています(笑)
吸い始めてからの私の感想は、「ん?これ本当にキューバだよね?」という微妙な味わいと香り。直前に最新サンプルブレンドを吸っており、これが結構美味しかったので、かえってややこしいことに。確かにギリギリでキューバ産の香りはするのですが、キューバ産葉巻のアベレージには届かない複雑さとバランス。ハッキリと「これだ!」と思える葉巻がなかなか頭に浮かんでこず、悩んだ末に消去法で「ある葉巻」を回答。
20分ほどで9名全員の解答が出そろいました。
これは、実に興味深い結果です。
【 9名の解答 】
モンテクリスト No.4: 4名
モンテクリスト(葉巻名なし): 2名
オヨー・ド・モントレー エピキュアNo.1: 1名
オヨー・ド・モントレー(葉巻名なし): 1名
ロメオ No.2 1名
9人中6名がモンテクリストと回答、他2名はオヨー。エピキュアNo.1はヴィトラから違います。もっと色々キューバ産を吸って勉強しましょう。
正解発表前にこの解答結果を見た私の素直な感想は「えぇーー!?」です。
まず一番に思ったことは「あれがモンテのはずがない。」ということ。とりあえず矢野に「この解答の中に正解があるか?」と尋ねると「この中に正解はあります。」との返事。参加者からは、「お、おぉーっ…」という期待のこもった感嘆が(笑)
そして正解が何だったのかを、まず始めに私だけに矢野から耳打ちしてもらいます。「せ、正解は、ロメオ No.2です。(小声・申し訳なさそうに)」
「えっ、マジ!?」ガーン!まずい、自分だけが当ててしまった!参加者の正解ゼロ?賞品も準備してるし、これは、第二回解答に進むべき?
…いや待てよ、解答は6名がモンテ、2名がオヨー、明らかにこの葉巻(ロメオ)のプロファイルは違う。これで第二回解答に進んだとしても、あとは全員当てずっぽう解答にしかならん。ダメだ、ゲームの本質を考えると、今回は第二回解答はない。決断しろ、オレ!(ここまで0.2秒)
「(片岡)えー私から、正解を発表します。正解は、ロメオ No.2でした!」
参加者からは戸惑いの表情と共に、低く静かな「え、えぇ~~!?」という驚き混じりの落胆の声が(笑)
「ということで、正解は私一人で、他正解者なしでした!」
その後、第二回目の追加解答を行わなかった理由、私がロメオ No.2を選んだ理由を説明。
吸ってみた味わいと香り、そのプロファイルから探るという一番重要なプロセスを抜きに山勘で答えてしまったら、ブラインドテイスティングは、ゲームとしての本来の面白さが失われてしまいます。