Habanos 2009年 レジオナル・エディション（Regional Edition）

毎年、販売地域と数量を限定してHabanos S.A.からリリースされる葉巻、それがレジオナル・エディションです。
レジオナル・エディションが最初にリリースされたのは2005年、イギリス、スイス、イタリアの3ヶ国だけが独占的に、このレジオナル・エディションを手に入れる機会を得ました。この前年の2004年、ドイツのHabanos正規ディーラー「5th Avenue」が地域限定リリースした、ボリバー ゴールドメダルが驚異的な成功を納めた結果、本格的なレジオナル・エディション製造に繋がったと考えられています。
そして今年、2009年のレジオナル・エディションは、世界15の地域から24種類もの限定葉巻としてリリースされます。

なおレジオナル・エディションに採用されるブランドには制約があり、グローバルブランド（コイーバ、モンテクリスト、パルタガス、ロメオ・Y・ジュリエッタ…など）は、Habanos S.A.がリリースする限定シガー用に除かれています。しかし2007年は例外的に、メキシコで、モンテクリストが「エドゥムンド・ダンテ（Edmundo Dantes）」としてリリースされました。

レジオナル・エディション葉巻は、通常1年または2年の期間で特別限定生産され、地域限定販売される葉巻です。その後はHabanosによって、通常ラインナップ葉巻とするかどうか検討されます。
各リリースは各国（各地域）のHabanos正規ディーラーによって行われ、いくつかのディーラー達は、2年目のリリースにもノミネートされます。
再販売葉巻は1年目と同じものですが、ボックスに封入される印刷物には、“Its great acceptance encourages us to present this edition again. ”とあります。

ところで、2009年地域限定リリースの24種の中から私の目にとまったのは、環太平洋アジア地域限定のSaint Luis Rey Pacificosと、ドイツ限定のBolivar 5ta Avenidaです。サン・ルイ・レイ　パシフィコスは、1970年代まではサン・ルイ・レイでも巻かれていたピラミデス（モンテクリストNo.2と同じヴィトラ）の復活です。
ボリバー 5ta アベニーダは、ボリバー初となる109というヴィトラの葉巻です。この109というヴィトラは1995年のパルタガス150周年記念ヒュミドールに使用されたヴィトラで、評価の高かった前述のレジオナル・エディション「Edmundo Dantes El Conde 109」（2007年と2008年のメキシコ限定）にも採用されています。

2009年版レジオナル・エディションは、もう間もなく、9月ごろから市場に出回り始める予定です。

さてこれらの限定シガーが、どのような味わいと愉しみを我々にもたらしてくれるのか…。