モンテクリスト オープンの1stインプレッション

montecristo_open
今年のハバノス・フェスティバルでお披露目された、モンテクリストの新しいラインナップ“モンテクリスト・オープン”が入荷したので、早速試してみました。さて、どのような味わいなのでしょうか…。

モンテクリスト・オープンは、4つのヴィトラでリリースされました。今回はその中でも最も小さい“ジュニア”を取り寄せてみました。
シガーボックスを開けると、モンテクリストのブランドカラーであるイエローを斜めに二分する、深い緑色のラベルが目に飛び込んできます。リングはダブルリングになっており、こちらもオープンのイメージカラーである深い緑にゴールドで彩られています。
ラッパーは、葉脈の目立たない均一な色合いで、とても美しい外観です。巻きの状態も良く、吸い込みはイーブンか、ややユル巻きといった感じです。少し気になるのは、発酵臭が希薄なことでしょうか。今回はこれをパンチカットで薫らせることにしました。

montecristo_open_junior1

吸い始めから、一部のダビドフを彷彿とさせる若草系のフレーバーが前面に出ています。基調はウッディーですね。スパイスを伴った辛口の味わいで、後口にかすかな甘味が隠し味的に舌と鼻腔に残ります。ボディーはミディアム~ミディアムフルといったところ。葉巻の構築が良いため、燃焼は良好です。

しかし残念なことに、風味の複雑さと深みに欠けています。キューバ産としては、かなり単調な印象の部類です。キューバ産特有の深み(風味の複雑さ、豊かさ、バランスの良さ)が感じられません。薫らしているときのイメージとしては、松の青葉と杉の木を焚き火している感じ…とでも言えばいいでしょうか。

終盤は、スパイスと辛味が増してきたところで終了。幸い苦みとえぐみは出てこないようでした。後半一気に風味のバランスが崩れないあたりは、一応キューバ産の面目を保っているようです。

大きめのヴィトラだと、また違った印象かもしれませんが、どう楽しんで良いのか…難しい葉巻ですね。砂糖たっぷりのエスプレッソや、チョコレートには合いそうです。というか薫らしていて、甘いものが欲しくなりました(笑)

montecristo_open_junior2

シガーアフィショナードでは、このジュニアは89点、他3種類は89~91点と、キューバ産としては平均的な評価ですが、私はあまり好きではないですね。キューバ産よりダビドフがお好きな方には、もしかすると合うかもしれません。

今回は空輸されてきた直後のテイスティングなので、もしかすると保管熟成によりこれから良くなるのかもしれません。またしばらく時間をおいて、試してみることにしましょう。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。