葉巻の着火方法

シガーに火を付けるには、ライター、マッチ、シダー片などを使う方法がありますが、それぞれに多少のコツや知っておくと便利な事があります。

着火道具別の着火方法

マッチを使った着火

まず使用するマッチですが、約10cmの長さがあるシガー用マッチを使います。これは着火に時間がかかるから…という理由と同時に、シガー用マッチは、着火剤に硫黄が含まれていないため、マッチ特有の匂いがシガーに移るのを防いでくれるからです。

マッチで火を付けていると、特に空調の効いたバーの店内などでは、どうしても火が消えそうになります。
そのようなとき、火の大きさのコントロールはどうやるかと言うと…、火を大きくしたいときはマッチの頭側を下げて、軸の傾きを大きくしてやります。
逆に炎を小さくしたいときは、水平か又は、ややマッチの頭側が高くなるように傾きを調整してみてください。

何本のマッチで着けるのが良いのかと聞かれることがありますが、2本で着火できればベストです。しかしエアコンの風がある室内などでは、2本で着けきれないことも多いので、本数はあまり気にせず、充分に着火させることの方が重要です。

「早く火を着けるコツは?」

はい、あります。
シガーに着火するとき、ついフット面だけに炎を当てたくなるのですが、少しシガーを傾けてフットの角(エッジ部)に、炎を先端を当てるような感じで着けてやると、フットに着火させるよりも早く火を付けることが出来ます。
あまり炎が葉巻に近すぎるとラッパーを焦がしてしまうので、炎の先端から葉巻までは5~10mm程度離しておくのが良いでしょう。

シダー片を使った着火

シダー片とは、葉巻のボックス内の仕切りに使われている薄い杉板を棒状に割いたものです。このシダー片を使う場合の注意点は、マッチよりも燃えやすく、またマッチと違って灰が散りやすい点です。灰皿に落とした灰も軽く、かなり飛び散りやすいことを覚えておくと良いでしょう。それ以外は、マッチでの着火と同じ要領です。

マッチよりも長さがあるので時間をかけて火を着けることができる着火方法でもあります。

ライターでの着火

ライターでの着火ですが、普通の炎(ソフトフレーム)のライターの場合は、マッチでの着火と同様です。
ジェットフレームライターの場合、着火が早く非常に便利なのですが、一つだけ注意することがあります。それは火力が強いため、フットの端の方を炙っているとき、炎がラッパー側面にかかるとラッパーを焦がしてしまうことです。
3バーナーのターボライターなどは、一気にフット全面を炙ることができるため、着火スピードならナンバー1と言えるかと思いますが、そのぶん炎がフットから外れると、ラッパーを焦がすことがあるので注意したほうが良いでしょう。

しかし、シガー用のターボライターを使い出すと、これほど便利なものはなく、手放せないアイテムとなるのは間違いありません。

どの程度まで火が着けばOK?

どこまでしっかり着火してやればいいか?…と言うと、目安はフットの側面に1mm程度白い灰がリング状に見えるようになるまで、これが一つの基準で良いかと思います。
リングゲージが大きいシガーになると、思いのほか時間がかかるため、慣れないうちはつい火が着ききっていない状態で吸い始めてしまいがちですが、そうすると大抵は煙が充分出なかったり、片燃えになったりで「アレっ?」となることも多いので、火はしっかりと着けてから吸い始めた方が、始めから存分にシガーを楽しめるのではないかと思います。

葉巻に火を着けるのは手に持って?それとも吸いながら?

葉巻を咥えてプカプカふかしながら火を着けるシーンを映画でご覧になられたことはないでしょうか。この、ふかしながら葉巻に火を着けるやりかたも一つの方法です。ただ、あまり強く吸いながらフットを炙ると、煙の温度が高くなりクールスモーキングできません。煙の温度が高くなると、辛さを強く感じるようになります。ですので、ある程度フットに火がまわるまでは吸いながらではなく手元で着火させるのが良いでしょう。

私はクールスモーキングしたいので、吸い込みながらの着火はあまりしませんね。でもたまに吸い込みながら着火してみると、かなり早く火が着くので、風の強い場所などではこうすることもあります。

どうでしょうか、少しは参考になったでしょうか?
シガーに火を着けているときというのは、ひと吸い目にどんな味わいが待っているのか楽しみで仕方がないものですが、焦らずにじっくりと着火も楽しんで、最高のシガータイムをスタートさせてみてください。

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