パルタガス・コロナス テイスティングレポート
2009年11月20日(金)投稿記事
今日は、非常にレアで極上なシガーを皆様にお届けできることに興奮しています。
長らく売り切れとなったままだった“パルタガス コロナス”が3箱だけ入荷しました。ボックスコードは2006年です。
パルタガス コロナスは、コロナサイズの葉巻の中でも特に素晴らしいシガーですが、なかなか手に入れることの出来ないレアシガーの一つでもあります。
今回入手したボックスはキャビネットではありませんが、テイスティングしてみたところ、期待を裏切らない最高に上質な味わいでした。詳しいテイスティングレポートは以下に記載しますので、気になる方はぜひお読みください。
今回、とりあえず3箱だけは確保しましたが、次の出物がいつになるのかわからないので追加オーダーもかけてはいます。がしかし、売り切れ後はまた長期間入手不可能となる可能性が高いです。パルタガスファンの皆様、新しい風味を求めておられる皆様、是非このチャンスにお買い求め下さい。
またパルタガス コロナスは長期熟成により、最上の葉巻へと化ける葉巻です。ですので2箱限定でボックス販売もいたします。ただ、なるべく多くの葉巻愛好家の方に楽しんでいただきたいので、ボックス買いの場合はお一人様一箱までとさせていただきます。
パルタガス コロナス(2006年製造)
では、テイスティングレポートをどうぞ…。
【 パルタガス ・コロナス テイスティングレポート 】
久々に手に入れたパルタガス コロナス、ボックスコードは2006年、25本入りラベルドボックスです。毎年発売される限定物は特に苦労せず入手できるのですが、難しいのがレギュラー品なのに全く入手できないレアシガーです。
あまりに手に入らないので、ハバノスの生産リストから外れてしまったのかと思ったりもするのですが、今回のように突然手に入ったりするので「なんだ、まだ廃盤ではなかったのか!」と驚かされたりします。
さて、ギャランティーシールも未開封の今回入荷のパルタガス コロナス、早速封を切ってみます。
ボックスを開けてみると、結構なボックスプレス状態です。ボックス内の余分な空気をほぼ閉め出して箱詰めしたような風情です。パルタガスコロナスの熟成のピークは、おそらく10年以上だと思いますので、パルタガス工場出荷後3年ではまだまだ熟成途中かと思いますが、それでもキャビネットよりは熟成が進んでいるはずです。
しかし期待しすぎて裏切られて一喜一憂…というのでは端から見ていて滑稽だと思いますので、ここは気持ちを落ち着けて先入観なしでテイスティングに臨みます。
カットは私の好きなパンチカットでいってみます。ボックスプレスはきついのですが、ドローは素晴らしくスムースです。
火を着けてしばらくの序盤は、レザーの風味にわずかなスパイスが混じる感じで、ある意味パルタガスらしくない風味です。
ボディーもミディアムで、「男のパルタガス」といったイメージ(※勝手な私の思い込みです)とはやや異なる洗練された風味でスタートします。
そして1~2センチ燃え進んだところで心が震えました。あることに気付いたのです。
それは例えようもない上質な香りです。これはもう、至福の香りとしか言いようがないですね。葉巻を好きな方が、もしバーに入ったとたんにこの香りを嗅いだら、絶対に葉巻を薫らしたい衝動に駆られること間違いなし!といった馥郁たる香りです。
キューバ産らしい香りなのですが、荒々しく尖ったところがまるでないのです。
葉巻の中盤手前にさしかかると、今度は風味に大きな変化が訪れます。まず、最初の方に感じたレザーノートとスパイス風味は姿を消し、パルタガスらしい香ばしいナッティーさが前面に出てきます。それと同時にベリー系の甘さがほのかに感じられるようになります。
ここからはパルタガスの本領発揮と言わんばかりにボディーはミディアムフルへと変化し、力強い味わいを与えてくれます。この変化はなかなか劇的でドラマチックですね。
葉巻を知っていて良かった…としみじみ思うほど、この葉巻を楽しんでいる自分がいます。
後半へさしかかるころ、珈琲豆の苦味がかすかに現れ始めます。この苦味が強くなっていくのかな?と、ちょっとだけ不安に感じましたが杞憂に終わりました。さすがはハバノスの一流シガーです。程よいかすかな珈琲風味を維持しながら、最後まで風味のバランスが崩れません。終盤の風味のバランスが崩れないのがキューバ産の素晴らしいところですね。そしてナッティーな香ばしさ、パルタガスらしい風味はますます強くなり、フルボディーのパンチを徐々にお見舞いしてきます。最後はボディーの強さとの戦いです(笑)
そして存分に楽しませてもらったところで、約60分のハバナトリップは終了です。
いや本当に、心から楽しめるシガーでした。
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