2019年11月17日 ベガス・ロバイナ農園訪問
5ヶ月ぶりに、ベガスロバイナ農園を訪問。タバコ葉栽培時期としては昨年12月以来、11ヶ月ぶりの訪問となる。
この日はパルタガス・フェスティバル開始ウィークの頭の日曜日で、農園訪問者が非常に多かった。11時半に到着時には約10名のブラジル人グループ、その後も20名弱のカナダ人グループが農園をバスで訪れていた。翌日は37名の訪問予定とのこと。
いつもなら、ヒロシと会話しながら昼食をいただくのたが、この日は来訪者の対応が忙しく、ヒロシは結局お昼を食べずじまい。ただ時々こちらに戻ってきては、一息ついていくのだった。
昨年12月中旬の訪問の際は、苗の定植から1ヶ月以上が経過していたため、タバコ苗も私やヒロシの背丈よりも大きくなっていたが、今回は11月4日の苗の定植から2週間も経たないタイミングでの訪問だったため、畑のタバコ苗はまだまだ小さかった。ちなみに今年の苗の品種はクリオージョ2010を13万株。作付けはまだ全て終えておらず、来年のHabanos Festivalで農園ビジットの際にタバコ苗が見られるように、12月下旬にも植え付けを行うとのこと。
こちらは定植を待つ苗圃のタバコ苗で、クリオージョ2012もあるとのこと。帰り際、ヒロシが見当たらないのでイバンに聞くと、苗圃にいるとのこと。行って見ると、裸足になって苗に潅水するヒロシの姿が。
今回も5時間ほど滞在し、ヒロシやイバンと様々な話しをしたが、ヒロシから聞いた内容を以下にざっと紹介する。
・昨年のタバコ葉収穫は良かったとのこと。Habanosのラージビトラ葉巻の不足も、改善に向かうかもしれない
・ヒロシは十代の時、パルタガス工場に一年、H.アップ万工場に一年、葉巻を巻く職人として修行を積んだ。そのため今農園で、ハウスシガーを巻くことができる。そのとき巻いていた葉巻は、ロブストと○○○○(失念)
・葉巻工場での修行は葉巻を巻くだけでは無く、モハやアニジャード、品質管理も行ったとのこと。
・アレハンドロ翁は葉巻を巻く修行はしていなかった。だが農園で吸う葉巻は、自分で巻いていた。農夫マミーノの葉巻は吸っていなかった
・ヒロシの巻く葉巻は基本的にモルド(木型)を使用するが、ベスディアだけは使用しないとのこと。ベスティアを巻く際は新聞紙を使用するとのこと
・カナダ人ゲスト達からの話。Habanos S.Aの株式の約50%を中国がすでに取得したとのこと。株式売却は日本のJTにも打診されていたが、アメリカへの顔色伺いか買い取り決定はせず。結局、売却先は中国になった。このことについてヒロシは、今後Habanosの葉巻の品質低下が懸念されると言っていた。
・物資不足は若干改善されているとのこと。ただし現在不足しているのが軽油。そのため、ロバイナ農園では作付けが完了したが、他の農園はまだ作付けできていない。
・病院で今不足しているのは、点滴の針とのこと
・シガーアフィショナードのイベント出店は、5000本の葉巻の無償提供が求められるとのこと。そのためヒロシ監修のHRという葉巻(ホワイトハットシガー)は、Big Smoke Las Vegasには一度出店したのを最後に、以降は出店しないとのこと。
・一番上の娘ちゃんはロシア語翻訳家を目指しているとのこと。二番目は医師を目指して勉強している。一番下のオサチは、カンフーにはまっているとのこと。
・葉巻工場の職人達の給与は、彼らが巻く本数にもよるが100~120CUC程度とのこと。・
・USDの公式両替レートは1USD=0.87CUC(2019年11月)だが、市中では1USD=1.2~1.5CUCで交換が行われている。USD以外の通貨はCADECAで両替するのが最も良いが、USDは闇両替するのがベストのこと
・ハバナ市内ではUSD専用のショップが政府により4店舗ほどオープンされ、利用者はUSDを預け入れした際に受け取るカードで支払いをする仕組み。(政府がUSDを国民から回収するための仕組みと思われる)
・ハリケーンで傾いたため取り壊した家の新築は始まっており、300m2の建築規模とのこと。
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