フェイクシガー「パルタガス ピラミデス EL2004」
昨年、代官山の某ラウンジでマネージャーを務める知人から…
「キューバに行ったときに買ってきた面白いものがあるんですよ。」
と言われ、土産にもらったフェイクシガー「パルタガス ピラミデス EL2004」を1本だけ持っている。
Edicion Limitada 2004 にはこんなヴィトラは無いので、フェイクというよりは「ちょっと作っちゃいました」的なシガーである。
オリジナルは初代 Edicion Limitada の「パルタガス ピラミデスEL2000」のようで、当時のELバンドのコピーなのだが、何故か2004と書いてしまったのは、まぁ愛嬌と言うべきか…。ちなみにEL2004のリングは、上下の黒い縁がもっと太く、文字もエンボス加工が施されている。
しかし改めて2004年のELラインナップが何だったかと問われると、意外に全てをパッとは思い出せないもので、そんなのもあったかな~と思ってしまいそうな葉巻でもある。
さてこのフェイクシガー、どこが怪しいだろうか?
パルタガスのリングは案外良くできていて、一目見てフェイクだと分かるほどではないが、やはりやや詰めが甘いというか、上下の余白が違いすぎる点などはフェイクらしさを醸し出している。またラッパーがまだらで汚く、本物ならこんなに汚いラッパーが使われることはない。
しかしこれ以外にも、火を着ける前から明らかに分かる「偽物のサイン」が実はこの葉巻には隠されている。
それは、「匂い」である。
キューバ産シガー特有の、熟成発酵臭がほぼ皆無なのだ。
キューバ産葉巻のフェイクや非正規シガーにもいろいろとレベルがあるようだが、酷いものはタバコ葉すら使っていない物もある。まぁこのパルタガスは、別の草の匂いがしないだけましなのかもしれない。
どんな味がするのか試してみたい気も少しするのだが…、この匂いだとおそらくガッカリすること請け合いなので、葉巻好きの友人が集まった時にでも、話のネタに火を着けてみようかと思っている。
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