エントランス・タバコ葉保管室

H.UPMANN工場エントランス


新H.UPMANN工場のエントランスホール。入口から入った正面の壁面に、アップマンのロゴが掲げられています。写真に写っているのが、今回特別に工場見学と写真撮影取材を許可してくれたHabanos S.A.マーケティング・スペシャリストのホセ。

日本でマーケティング部門というと市場調査や動向把握、販売戦略などを担うセクションいったイメージが強いと思いますが、Habanos S.A.のマーケティング部門は広告宣伝活動が主な仕事とのこと。世界中の媒体で展開されるHabanos S.A.の広告は、全てマーケティング部門で管理されているそうです。

H.UPMANN工場タバコ葉保管室


Habanos S.A.で製造される葉巻用のタバコ葉は、ハバナ市の西方約150kmに位置するピナール・デル・リオ地方で栽培されています。収穫されたタバコ葉は、2~3年の年月をピナール・デル・リオの熟成倉庫で過ごし、葉巻工場に出荷されます。

葉巻工場のタバコ葉保管室では、2~3年間の熟成期間を経たタバコ葉の品質管理を主として、毎日の葉巻生産に合わせた在庫管理も行っています。このセクションは非常に責任の重い仕事で、長いキャリアを持った人々が担当しています。
ラッパー(カパ)、バインダー(カポーテ)、フィラー(トリパ)用のタバコ葉全てが、この保管室に一度収められます。




3~4日ごとにタバコ葉が入荷します。この日7日はラッパー(カパ)の入荷日で、写真は取材中に丁度テルシオ(カパを梱包したもの)が工場に届けられたところ。


梱包されたタバコ葉には、収穫年、生産地域、採取部位によるタバコ葉の強度などの情報が全て記載されています。F3は強度3の強い風味のタバコ葉でリヘロと呼ばれ、タバコ苗の上部から採取された葉を指しています。
製造する葉巻のヴィトラごとに、何のタバコ葉をどれだけ使うかというブレンドが決まっているので、このカードの情報は葉巻の製造管理上、非常に重要なものと言えます。


これはコンソラシオン・デル・ソルで、2005年収穫の葉。熟成期間は3年と長く、ピナール・デル・リオ地域で採れるタバコ葉の中でも品質の高いものとのこと。

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