キューバのディープなハウスシガー情報(2011年11月渡航時入手品)
2011年11月のキューバ渡航では、数々のハウスシガーを手に日本への帰国の途につきました。日本にいてはなかなか知ることのないディープな、キューバのハウスシガー情報をお届け致します。
2011年11月14~18日
パルタガス・フェスティバルにて手に入れた葉巻
今回、パルタガス・フェスティバルへは2名で参加しましたので、キューバ産葉巻愛好家の方々にその内容をお伝えすべく、現地では火を着けるのを我慢して概ね2本ずつ持って帰ってきました。中には薫らしてしまったものも多々ありますが、まずはフェスティバルにて入手した葉巻をご紹介しましょう。
1日目 ウェルカムディナーの5本
一番右のラギート No.1は薫らせましたが、本当に素晴らしかったです。
2日目 ビーチ・デイの3本
3日目 カントリー・デイの3本
一番右の1本は、ややスパイシーで胡椒、ウッディー系の葉巻でした
最終日 ガラディナーの5本
写真の10本の葉巻以外に、パルタガス セリーE No.2という新しいヴィトラも配られました。既にこれはかなりの本数仕入れ購入していましたので、ガラディナーで灰・煙へと消えました。
沢山の葉巻の下に見えるヒュミドールは、実は参加者全員がもらえる葉巻ではありません。毎年フェスティバルに参加している人々がステージに呼ばれ、感謝の意味を込めてこのセレクション・ヒュミドールをプレゼントされるのですが、私は何故かステージに呼ばれ、プレゼントされました。何かにつけ、パルタガス工場のセカンドマネージャー“キキ(愛称)”が大変良くしてくれるのです。
私と一緒に呼ばれてステージへと上がったのは、後年の二代目タイガーマスクであるアサイ・ヨシヒロ氏です。氏は現在メキシコで、現役プロレスラーとして活躍中で、ほぼ毎年パルタガス・フェスティバルへ参加されているとのことでした。
非売品のヒュミドール
中身は9本入りで、木枠と葉巻のサイズが合っていないのはご愛敬ですね
キューバで買えるハウスシガー
さて、お次はキューバへ行けば誰でも買うことの出来る、少し身近なハウスシガーをご紹介しましょう。
ホテル コンデ・デ・ビジャヌエバ La Casa del Habano
レイナルド・ゴンザレスのハウスシガー
彼の巻く葉巻のファンは大変多く、もしやこのホテルに滞在するのは彼のファンばかりなのでは?と思えるほどです。写真は右5本が7年熟成のコロナ・ゴルダ、左がロブストです。もっと買っていたのですが、パルタガス・フェスティバルのビーチデーで、アメリカ、カナダ、ドイツ人などの参加者と一緒に結構な本数を薫らしてしまったため、持ち帰ったのはこの6本だけとなりました。
独自のブレンドセンス、そして熟成品をストックしてくれている点など、ゴンザレス氏のハウスシガーは、かなりお勧めです。キューバへ行ったら、ここだけは忘れずに立ち寄りましょう。
クラブ・ハバナ La Casa del Habano のハウスシガー
写真だと大きさがわかりにくいと思いますが、左はラギート No.2(コイーバ コロナスエスペシャル)のサイズです。
どうですか、このオイリーなラッパー。写真ではややゴツゴツしたように写ってしまいましたが、ラッパーも巻きも素晴らしい仕上がりです。風味的には香ばしさとかすかな塩味が感じられ、一種独特のブレンドです。甘いシガーがデザート系なら、このシガーはおかず系といった感じでしょうか。いずれにしても素晴らしい葉巻です。
パルコ・ホテルとマリナ・ヘミングウェイ La Casa del Habano
のハウスシガー
入手困難なハウスシガー
さてここからは、キューバへ行っても普通は目にすることの出来ないハウスシガーをご紹介しましょう。
ヒロシ・ロバイナ(ベガス・ロバイナ農園の現農園主)のハウスシガー
右から以前ブログでご紹介したラ・ヴィエスタ(リングゲージ62)、ゴッド・ファーザー、スペシャル・コロナス、一番左は午前中用の葉巻ということでライトなブレンドに仕上げられています。ロバイナ農園滞在の2日間、ヒロシ・ロバイナのハウスシガーを何本も薫らせましたが、圧倒的に素晴らしい香りと味わいは、正に衝撃です。
さてこては一体…
中身はこうでした
このハウスシガーの正体は、ベガス・ロバイナ農園のハウスシガーです。こちらはヒロシ・ロバイナではなく、農園夫のマミーノおじいさんが巻いたハウスシガーです。
ちなみに右の2本は、私が巻いた葉巻です。マミーノさんに教えを請い、巻かせてもらったのです。本当は上達するくらい沢山巻いてみたかったのですが、ヒロシたちとついつい話し込んでしまい、気がつけば滞在2日目の夕方になってしまったので、慌てて巻かせてもらったという次第です。
右から3、4本目がマミーノさんの葉巻で、そして一番左はヒロシ・ロバイナの葉巻です。ヒロシの葉巻が何故かここにも1本混じっていましたね。
パルタガス工場のハウスシガー
私に何かと良くしてくれるパルタガス工場のセカンドマネージャー“キキ”がくれた、ハウスシガーです。パルタガス工場屈指のマスタートルセドーラ“ラティーナ”さんが巻いたハウスシガーらしく、巻きも素晴らしい事ながら、その味わいと香りが素晴らしいんです。これもパルタガス工場のVIPルームで何本か薫らしてしまったので、2本だけしか持ち帰れませんでした。
2012年リリースのHabanos 新ブランド「Rio Kataoka」のサンプル葉巻
というのは、もちろん冗談です。これもパルタガス工場のセカンドマネージャー“キキ”がくれたパルタガス工場のハウスシガーで、私の名入りリングになっています。「これは1本100ドルする最高の葉巻だよ。」と言ってニコニコしながらくれたのですが、リングを見て私が驚いていると、キキは実に嬉しそうにしていました。顔は相当な強面なのですが(笑)
高級感はイマイチといったところでしょうか…
その他の葉巻
さて数々の葉巻を紹介してきましたが、番外編として最後にあと少しだけ、葉巻を紹介したいと思います。
まず初めは、エル・クレディトというバンドルシガーですが、どうも聞き慣れない葉巻ですね。ドミニカには同名のブランドがあるらしいのですが、詳しくは知りません。恐らくキューバ産ブランドを模した他のドミニカ産葉巻と同様に、キューバ移民によってドミニカで製造されているのでしょう。
話は下の写真の葉巻に戻ります。この葉巻は何なのかというと、実はキューバ人が普段薫らしている葉巻なのです。Habanos S.A.の葉巻は基本的に外国人向けの商品なので、葉巻関連の仕事に従事している人以外には手に入りません。なので以前から、一般のキューバ人が薫らしている葉巻はどこで売っているのか、またどんな葉巻があるのか謎だったのですが、今回その謎が一つ解けました。
どうですか、このラッパーの色のバラバラ具合。写真では巻きの荒々しさがイマイチ伝わりませんが、それはもう非常に荒々しい巻きをしております。こんな葉巻を当店で販売したら、即刻お叱りのクレームをいただくことになりそうな外観の葉巻なのですが、果たしてその味わいはというと…、これが思いのほか良いのです。間違いなく、キューバ産葉巻だということが誰しも分かるもので、しかも甘さ、香ばしさも想像以上に良いのです。これには驚きました。
ハムレットにもらったシガー
当店のブログでは度々登場するハムレットですが、今回彼の店に行ったところ、3ヶ月のカナダ出張から丁度帰ってきた日に彼と会うことが出来たのでした。そこでもかなりの数葉巻を購入したのですが、おまけでくれたのが上の写真の葉巻です。本当はもっとあったのですが、フェスティバルでかなり薫らしてしまいましたので日本へ持ち帰ったのはこの本数でした。
さて、何故ここでこの葉巻をご紹介したかというと、この葉巻たちの味わいの凄さといったらないんです。通常のレギュラー品とは一線を画す風味になっており、写真左のパルタガス セリー D No.4などは、手に取った瞬間「この葉巻は良い!」と分かるほどの品質だったのです。やはりキューバは謎多き国ですね。
最後はシークレットな葉巻です。シークレット故、その素性、入手ルートをお話しすることが出来ませんが、こんな凄い葉巻を50本も持ち帰れたことが我ながら信じられません。と言っても、もちろん違法なものではありませんよ。
実はこの葉巻、2011年11月のキューバ現地葉巻買付のご予約をいただいた方には、特典プレゼントシガーとしてお付けしましたので、その方たちだけは、この葉巻が何であるかご存じだと思います。私の葉巻人生の中で、現時点でこれ以上の葉巻は知りません。
というわけで、キューバのディープなハウスシガー情報はいかがでしたでしょうか。
ブログの写真も撮ったし公開も済んだので、あとは火を着け薫らせるだけですね。いずれにしろ私が独り占めするのはもったいないような葉巻ばかりですので、幸運な方は、これらの葉巻をプレゼントとして手にする機会があるかもしれませんね。
2代目タイガーマスクは三沢光晴さんですよ。。。